NewsPicksの有料会員は妥当か否か

2016-10-07 7:46

キュレーションアプリの中でもNewsPicksは異色な存在だ。

まず一つには経済ニュースに特化しているという点。もう一つにはプロピッカーと呼ばれる各分野のプロフェッショナルが「これは」と思うニュースをピックアップしてコメントを残すという点。そしてもう一つは、収益の一つに月額の有料課金を設けていることだ。

表示される記事のほとんどは無料で閲覧できるが、記事の一部は有料会員だけしか見ることができない。ほとんどはNewsPicksが独自取材を行なったオリジナル記事となっている。

つまり有料会員になるかどうかはオリジナル記事を読みたいかどうかにかかっている。ちなみに月額料金は、iOS版が月額1,400円、Android版が月額1,500円(2016年10月7日現在)。

ニュースを読むのに月額1,400円というのは今時かなり強気な価格だと思う。会員になる人がいるのかと思っていたけど…、はい、ここにいます。今年の7月に読んでみたいオリジナル記事を見つけてしまい、ものは試しと入ってみることにした。

通常、こういったウェブの有料会員は初月無料といった特典があるものだけど、NewsPicksはそれもない。最初から1,400円丸々を課金する必要がある。

使用から2ヶ月半くらい経ったわけだが、今のところは解約するつもりはない。オリジナル記事に対して価格に見合うだけの価値を見出している。

基本的にオリジナル記事は連載形式の特集が組まれ、毎日それについての1500〜5000字ほどのテキストがリリースされる。

特集は絶えず3〜4本同時進行で掲載されており、日々10,000〜20,000字くらい(特集によってこの量は増える)のオリジナル記事を読むことができる計算。

しかしオリジナル記事の魅力は決して「量」にあるわけではない。むしろあまりにも本数が多いと消化しきれないストレスがたまりそうである。それよりも魅力は「質」にある。

特集の代表的なコンテンツには事業家のインタビューもしくは対談があるのだけど、この人選がすごく良いと思う。話題性があり、かつ話の面白い人が多いのだ。入会した後の2ヶ月半くらいの間に掲載された人の顔ぶれは、覚えているだけで以下のような感じだ。

前澤友作氏、本田圭佑氏、堀江貴文氏、亀山敬司氏、田原総一朗氏、瀬戸健氏、朝倉祐介氏、高岡浩三氏とまさにそうそうたる顔ぶれ。

インタビューの場合、一つの記事の文字数は1500字程度と短いが、長いもので20回くらいの連載が組まれるため総合して30,000字ほどのロングインタビューが完成することになる。ここまで読むことができれば、生い立ちやこれまでの経緯、これからの展望などかなりその人柄やビジネス的な感覚を詳細に知ることができる。

特集記事もおもしろい。現在はSpotifyが日本上陸したことにタイミングを合わせ、「音楽新時代」と銘打った特集を行なっている。

来日したSpotifyのダニエル・エクCEOのインタビューを掲載したり、宇多田ヒカルの最新CDがヒットした理由、海外で活躍する日本人アーティストの分析など、多角的に音楽業界のことについて論じている。経済誌を読む感覚で毎日、刺激あるコンテンツを読むことができている。

こういった内容のものは、ビジネス誌を買えば良いのではという意見もあると思う。自分がそうせずにNewsPicksの有料記事を読む理由は二点ある。

一つは、セレンディピティを得られるという点。書店のビジネス誌であれば、どうしても内容をその場で確認し気に入った記事の入ったものだけを購入するという流れになってしまう。

しかしNewsPicksであればオリジナル記事を読めば読むほど月額料が安くなる計算が働き、選り好みをしなくなる。その結果、今まで知らなかったり興味のなかったことでも読むようになって、新しい発見ができることになる。

もう一つは、鮮度が高いという点がある。これはウェブメディアの特権だと思うけど、やはり取材してからリリースまでの期間が紙媒体に比べて速い。

Spotifyが上陸するからと紙媒体が特集を組めば、発売は今月末の11月号からとかになるのではないか。雑誌よりもひと月ぐらい先に情報発信できている感覚がある。

こういった感じでNewsPicksのプレミアムを毎日、有効に利用している。「月額1,400円は高いなー」と悩んでいる方がいれば、参考になれば幸いです。


Category:生活

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