『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』感想・レビュー。明日から行動が変わる、秀悦な時間術の本

先日、知人に紹介されて中島聡さんの『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』を読んでみました。

これはものすごく良い本でした。
びっくりしました。

仕事に関する時間術の本は、これ一冊で十分なんじゃないかと思ったくらいです。

自分なりに役立ったり、「なるほど!」と膝を打ったところが多々ありました。
内容を少し紹介します。

ポイントは、

・納期の2割の時間で、全体の80%を終わらせる
・その際には、20倍の界王拳を使う

です。

SPONSORED

『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』レビュー

まずこの本は時間術に関するものでありながら、すぐにはテクニカルな話に入りません。

そこに至るまでの長い前置きとして、タイトルになっている「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」を様々なケースから分析し、その原因究明を試みています。

結局、仕事が終わらない一番の理由は何なのか?
それは日本人のラストスパート志向にあると解きます。

ラストスパート志向と聞いて、思い当たるフシのある方はいるでしょうか。

仕事には締切がつきもの。
通常は締切日に合わせ作業の予定を組んでいきます。

ここで(僕を含めて)大部分の人は、例えば10月10日が締切で3日掛かる仕事であれば、10月7日から予定を組みます。
もう少し早くても、10月5日とかでしょう。

発注を受けたのが10月1日だとしても、よほど暇なら別ですが、他の仕事などで立て込んでいる場合はギリギリのところに作業時間を設定するはずです。

これをこの本では、日本人特有のラストスパート志向と呼んでいます。

ラストスパート志向は、見積もり時間を見誤るとスケジュールが破綻する

ラストスパート志向の何がいけないか。

時間の見積もりを見誤ると、いとも簡単にスケジュールが崩れてしまうのです。

3日くらいと踏んで作業をしてみたら、実際は5日掛かることがわかった。
するとどうするか。
間に合わせるため連日徹夜する羽目になるかもしれません。

それで成果物の質が上がるかというと、決してそんなことはありませんよね。

結果的に質の低いものを提出することになるか、「できませんでした」と迷惑をかける事になるでしょう。

最初の2割の時間で、プロトタイプを作る

この事態を避けるため、この本では、まずプロトタイプ(試作品)を短期間で作ってしまうことを推奨しています。

完成形に向けて細かいところはおいおい詰めることにして、まずは試作品レベルのものを短期間で作り、作業時間の正確な見積もりを行うわけです。

先程、10月10日が締め切りのものを、10月1日に発注を受けたと書きました。
この本では、10日間ある猶予期間の2割に当たる最初の2日間で、全体の8割まで作ることを推奨します。

こうすることで、まずは正確な見積もり時間を測定します。
この時点で締切に間に合わないような仕事であれば、納期の交渉や助けてくれる人を求めるなど対策が可能になります。

プロトタイプを作った時点で対応可能とわかれば、残り8日間で仕事の完成度を高めていきます。

80%のプロトタイプを作るため、20倍の界王拳を使う

最初の2割の時間で8割完成のプロトタイプを作るには、ちんたらやっていてはいけません。
著者は、「ロケットスタート時間術」で一気にやりきると書いています。

そこでロケットスタート時間術を支えるための方法として、「界王拳」の使用を提唱します。

界王拳と聞いて、分かる人はいますか。漫画『ドラゴンボール』で、孫悟空が使用する技の1つです。

「グンッ」と瞬間的にパワーを増幅させることができ、パワーダウンした後には大きな揺り戻しが来る悟空の奥義的な技です。
これを、最初の2割の時間で使うよう書いています。

しかもです。2倍や3倍でなく、「20倍界王拳」をイメージして仕事しろと話します。

僕がこう書くと「は?」となってしまうかもしれませんが(笑)、要はそのくらいのイメージで集中して仕事をするということです。

まさにトイレにもなるべくいかず、雑談などもってのほか、ネットも遮断して全体の80%を終えるまで超集中モードに入って一心不乱に仕事をするわけです。

締め切りを守りつつ、質も高める

もちろんこの状態はいつまでも続けられません。全体の80%まで終わらせる時に限定的に使います。

そうして最初の2割の時間で集中し80%のプロトタイプを作ることができたら、後の8割の時間は流しながら作業をして残りの20%を詰めていきます。

こうすれば、「締め切りを必ず守り」かつ「質を高める」ことが可能になるのです。

仕事に追われず、追いかけられるようになる

この本を読んで、物は試しと実践していますが、高い集中力(20倍界王拳)でほとんどの部分を短期間に終わらせると、精神的にかなり余裕ができますね。

急な案件に対しても柔軟に対応できるだけの思考を持てます。

いつも仕事から追いかけられている気がしていましたが、ようやく追っていけるイメージを描ける気がしました。

「締切にいつも追われている」、「仕事が終わらない」と感じている方がいれば、この本を手を取ってみてください。

関連記事

SPONSORED

Hasselblad 500C/Mで、写真を撮っています。