選択の幅を意識して増やす

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シンガポールのラベンダー駅すぐ近くのカフェで、このテキストを書いています。シンガポールのカフェでブログを書くとか、ノマドの人みたいですね。そんなにドヤ顔はしていません。どちらかと言うとキョドっています。

今日書こうと思っているのは、選択の幅を持つというお話です。朝起きてから夜までの間に、人はたくさんの選択をして過ごします。通勤経路とかお昼ごはんとか飲むコーヒーの種類とかです。でもこれって意識的に選んでいるようでいて、ほとんどの人は自動運転的に習慣化しているように思います。

考えてみてください。通勤経路って、コロコロ変えたりしますか。しないですよね。意識的に何かを選択することはある程度、脳のメモリを消費します。消費にはエネルギーが伴います。単純に言えば、使った分だけ疲れるのです。それを避けるために、考えることなくお決まりのことを自動的にやっている部分が多々あるわけです。

でも同じことばかりをやっていても、脳は活性化しません。これは当然のことです。脳が慣れてしまい刺激がない。なので意識的に違う習慣を取り入れてみるのは大切なことです。そう考え、日々、少しでも新しいことを取り入れています。

そう思っていましたが、やはり無意識の力は大きかった。最近そう思った出来事を1つ、ご紹介します。

長期の旅行へ出かける時、僕はいつも自分の車で金沢駅まで行き、最寄りの100円パークへ駐車していました。これがまず無意識でやっていることです。普段から移動の中心を自家用車にしているので、別の方法を思いつかないんですね。でも当然のことながら、何日も停めると駐車場代が掛かります。3〜4泊の旅行で 6,000円〜8,000円くらいの出費です。

さすがにこれは馬鹿げているなとようやく気づきました。何か他の手段はないのかと。つまりここで初めて、「自家用車以外で行く」という選択の幅を広げる考えを持ったのです。しかしここでも僕の考えは凝り固まっていました。自家用車でなければ、タクシーで行けばいい、そう思ったんです。

ネットで調べてみると、市内のタクシーにはネット上の処理だけでお迎えに来てくれるサービスがありました。目的地を前もって入力しておくので、事前にどのくらいの料金が掛かるかもわかります。今回はその方法で家まで迎えに来てもらい、金沢駅まで向かうことにしました。お値段は2,500円ほどです。往復で5,000円ほど。自家用車を駅周辺に停めておくよりは若干のコスト安になります。

しかしタクシーに乗っている道すがら、そう言えばバスで行くという選択もあるな、とようやく選択の幅をまた1つ増やすことができました。車中でスマホのGoogleMapを起動し、自宅から金沢駅までのバスルートを調べてみます。時間が3倍弱ぐらい掛かるのとバス停まで歩く手間がありますが、価格はなんと片道400円。往復で800円です。タクシーの1/6のコストで済み、さらに自家用車を長期間停めることに比べれば価格にして10倍くらいの差があります。

バスはどうしても不便なイメージがあり、選択に入れていませんでした。しかしここまでコストに差があるなら、旅行の場合は積極的に使うべきですね。

こんな感じで、選択の幅を広げずに無意識に行っていることは、結構あるように思います。脳のメモリ消費を怠けず、新しい選択を常に意識していきたいです。明日もまたシンガポールからです。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。