シンガポール旅行記 3-6 盛大にグラスが割れる

カフェの店員は3人。レジが置いてあるカウンターの内側が調理スペースにもなっています。洗い終わっていないグラスやお皿がレジカウンター周りに雑然と置かれています。どうやら明らかに人員が足りていないようです。

レジを担当しているのはアラブ系の女の子でした。スカーフで頭髪を覆っています。メニューをざっと眺めて、上の方に書いてあるアイスカフェラテを頼むことにしました。料金は7.10シンガポールドル(約546円)。10ドル硬貨を差し出すと、「10セントを持っていないか」と聞かれました。小銭が少しでも軽くなるのはこちらとしても歓迎です。10セント硬貨を渡すと3シンガポールドルのお釣りをくれました。

人員が足りていない割には、飲み物はすぐに出てきました。洗い物を後回しにして、ドリンクの提供を優先しているのかもしれません。複数あるボックス席は配置の仕方にまったく規則性がなく、人が通るたびに押しのけられて海に流れる海流のようになっています。その中で、真ん中あたりにある二人がけの席へ座ることにしました。

僕の後ろにはシンガポール人らしき男性二人が、ラップトップを広げて仕事の打ち合わせをしています。何の仕事かわかりませんが、「日本の場合は〜」と言った言葉が英語で聞こえてきます。「僕、日本人ですが、何か質問ありますか?」と名乗り出ようかと思いましたが、もちろん止めておきました。本当に質問されてしまったら、それに答える英語力がありません。

ともかくこちらはこちらで席に着くやキーボードをパキパキと叩き、ブログを更新しました。ちなみにこの時に書いたブログはこちらです。

ブログを更新した後はラップトップをバッグにしまい込み、残りのアイス・カフェラテを飲みました。その時、隣の席に座っていた白人の30代くらいのカップルが、飲み物を床へ落としました。男性の服がテーブルに引っ掛かり、テーブルを持ち上げてグラスを落としてしまったようです。

盛大な音がして、こちらにも割れたガラス片が飛び散ってきました。幸い特に大事には至らず、僕の被害と言えばバッグパックに多少飲み物が掛かった程度です。「申し訳ない、大丈夫でしたか」と白人男性が僕に聞いてきます。「大丈夫ですよ。問題ありません」と答えました。

すぐにお店の人がモップを片手に飛んできて、床を掃除しだしました。白人男性は店員へも謝ります。「とんでもない。掃除は私たちがやりますから、ご心配なく」と答え、敏速に処理をしていきました。人が足りていない(と勝手に想像している)中でも、この素早い対応。素晴らしいなと感心しつつ、この店を後にしました。(続きます)