シンガポール旅行記 4-7 再び、チャンギ空港

40分ほどでナイトトラムの周遊が終わると、乗客はそのまま「アンフィ・シアター」という会場へと流れました。こちらで動物を使ったナイトショーが行われるのです。

ステージを中心に放射状に客席が配置され、ほとんど隙間ないくらいに人が座っています。中央のエリアはすでに埋まっていたので、ステージ向かって右側の前から二番目くらいの隅のところに座りました。

しばらくすると男女一人ずつのスタッフが登場。観客に「皆さん、どこの国から来ましたかー」と質問を交えながら、軽妙なトークで進行をしていきます。カワウソやニシキヘビなどが出演し、それぞれに芸を見せてくれました。

一時間ほどでショーは終了し、観客は一斉に立ち上がり会場を後にしていきます。時刻を見ると、夜の9時頃。十分に動物園は堪能できました。少し早いですが、空港へ行こうと思いました。

ナイトサファリの外に出て、タクシー乗り場へと歩きます。次々にタクシーが現れており、待つことなくすぐに乗ることができました。

乗り込むんでから運転手さんへ、「シンガポール・チャンギ国際空港まで」とお願いします。うなずいて車は発進。しばらくしてから、英語で何やら話しかけられました。聞き取れなかったので「ん?」と尋ねると、どうやら「ターミナルは何番だ?」と聞いているようです。

「ああ、ターミナル1です」
「航空会社は?」
「ジェットスター航空」
「そうか。わかった」

といくつかの会話があった後、タクシーは運転を続けました。しばらく行くとチャンギ空港に到着。運転手さんは空港内の道路を迷わずに走り、ターミナル1の入り口前で車を停めました。

「ほら、あそこがジェットスター航空の受付だよ」

その指先には、たしかに見覚えのあるジェットスター航空のロゴが見えました。最後までシンガポールの人は親切でした。

空港へ入りチェックインを無事、済ませます。中にあったスターバックスで飛行機の出発時間まで待つことにしました。離陸は深夜2時20分。時間はまだたっぷりとあります。

アジアを代表する国際空港らしく、様々な人種の人がスターバックスでコーヒーを飲んでいました。帰りの空港でくつろいでいると、このまま別の国へ行ってしまいたくなるのはいつものこと。しかし、まずは日本へ帰らねばなりません。

いつか国から国へと旅していき、死ぬまでにすべての国を見て回りたい。それが叶う日は来るだろうか。

そんな未来のことをとりとめなく考えながら、出発の時間が来るのを待ちました。(終わり)