おっちゃんの写真に囲まれて

今年中に引っ越しをする予定です。場所は今と同じ金沢市内。街中の中心部と言えば片町や竪町が思い浮かびますが、その竪町の裏辺りになります。

なぜそこへ引っ越すかと言えば、おじさん(母親のお兄さん)の住んでいた家が空き家になっていて、そこに移ろうかと思ったからです。

おじさんは写真家でした。フィルムでの撮影にこだわり、主に風景の一部分を切り取って、絵画のように表す手法を得意としていました。金沢で毎年のように個展を行っていて、僕も何度か足を運びました。

そのおじさんが去年の秋に他界しました。その後、住んでいた家は自分の母親が管理することになり、半年ばかり空き家のままになっているため「そこに移ろうかな」と思った、という流れです。

今日、その家の中に足を運んでみました。

大きくプリントした膨大な量の写真に圧倒されました。「足の踏み場がない」という表現がぴったりときます。

色乗りよくプリントされた写真が白い枠へ収められ、所狭しと立てかけてありました。凄まじい量があるとはいえ、プリントしたものは作品の一部にしかすぎません。

本棚にはファイルに入ったポジフィルムが数え切れないくらいありました。

そこへ今年中に引っ越そうと思っています。毎日、一枚ずつ眺めても、いつ終わるかわからないほどの写真の量。

僕はおじさんの写真に囲まれたその場所で、何を考えるのだろうか。今のところは想像がつきません。