個人事業主のスピード感

僕は個人事業主として働いているわけですが、個人事業主の利点として「小回りがきく」という言い方をされることがあります。これは平たく言えば、「仕事にスピード感がある」ということかと思っています。

大企業の方と仕事をするとつくづく思うのですが、やはり組織と個人とを比べると圧倒的に個人で動いている人間のほうが仕事のスピードが早いです。組織が大きくなればなるほど、そのスピードは鈍くなる傾向にあると感じます。

これはなぜか。一つには、「決定権を持っている人間が、組織の大きさに比例して増えていく」ということがあります。僕は一人で働いているので、何かをやるもやらないも自分の裁量一つです。判断のつきにくい案件でも、一日もらえれば判断結果を出せます。

しかし決定権を持つ立場の人が複数人になるとこうはいきません。色々なところのデスクを回り判子をもらって(これはイメージです。ほんとにもらうのかどうかは知りませんが)、裁量を持つすべての人から合意を得なければなりません。反対意見が出れば、調整も必要になってきます。この状況を少し想像してみただけでも、面倒な気分になってきてしまいました。

もう一つは組織が大きくなると保守的になるのも原因にあると思います。例えばメールのやり取りにしても、フリーの人間であればPCのメールは自分のスマホへ転送するよう設定してあるでしょう。事務所のドメインのメールアドレスでも、即座に確認して返信を行なうことができます。

しかしこれが大企業だと、簡単にはいかないようです。情報漏えいのリスクを低減させるため、社員の個人スマホへメールを転送させるなど許さないでしょう。転送するにしても、会社が支給しているスマホのみになると思います。そのスマホもきちんと最新機種を配っていればいいのですが、数世代前のアンドロイドを平気で使っていたりします。動作が遅くて使っていてストレスがかかれば、それだけで触る頻度は少なくなってしまいますね。

スマホだけでなく、社内で使うパソコンもそうです。何年も前の低スペックのものを使っていたりしていますから、ファイルのやり取りも時間が掛かったりします。その点、個人事業主は、パソコンが生産性に大きく関わるとわかっていますから、自分の裁量で常に最新機種へアップデートしている人が多いです。

個人も組織も、どちらも良い部分と悪い部分があります。こと仕事のスピード感においては、個人事業主に軍配が上がりそうです。