没個性

自分がすごくいいと思っても世間の評価はいまいちだったりするし、その逆で自分は今ひとつだと思っているものが人から良いとされたりする。どうしてこういうことが起こるんだろうと思います。

一つには、期待値が関係しているように思います。期待値が低ければ、それを超えるのは簡単です。期待値を超えれば、世間は高評価を与えてくれます。反対に期待値がものすごく高まってしまえば、それを超えるのは並大抵のことではありません。つまり評価というのは、相対的な部分が多分にあるということですね。

仕事だけに限らず、何かを生み出し世間へ公表するということは、そのまま評価の目にさらされることになります。今はSNSがあるので、高い評価を与えられるかどうかはものの一日で判明します。

もちろん評価を気にして、何らかのフィードバックを得て、次につなげていくのは大切なことです。しかし一方で、「評価は相対的な面もある」ということを踏まえておいたほうがいいと思っています。相対的な評価を気にしていると、多くの人間が流れている方向へ知らずに歩き、没個性の道を進んでしまうかもしれません。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。