専門店の不味いコーヒー

僕はコーヒーが好きです。豆のままで買って冷凍保存し、飲む分だけその都度、挽いています。挽きたて、淹れたてのコーヒーをいつも飲んでいるわけです。

お湯とコーヒー豆の分量も毎日試しながら作り、一番美味しく飲める最適な比率もわかってきました。

朝、仕事をしながら3杯のコーヒーを飲みますが、本当に美味しいです。一日で淹れたてのコーヒーを飲んでいるときが、一番好きな時間でもあります。

これだけコーヒーが好きなので、外でもたまにコーヒーショップへ行ってコーヒーを飲みます。

しかし先日入ったコーヒーショップのコーヒーはいただけませんでした。お湯かコーヒー豆の分量を間違えたのか、かなり濃くて非常に不味かったです。

こういうとき、やはり一言、店員さんへ言ったほうがよいのだろうか。

なみなみと残ったコーヒーカップを見つめながら思います。「このコーヒー、ものすごく濃いんですけど、分量間違えてないですか?」と。

しかしそう話すと、誰かのミスが発覚し店員さんたちの間に気まずい空気が流れそうです。

それは何だか悪い気がします。かといって我慢して残りを飲むという選択はありえません。なので残りのコーヒーには手を付けず、ほとんどを残して帰ることにしました。

片付けにきた店員さんが特に何も思わず、残ったコーヒーを捨ててしまってもいいですし、「おかしい」と思い、作った人へそっと進言してくれるかもしれない。

コーヒー専門店で不味いコーヒーを飲むことほど、悲しいことはないです。

次はほどよい苦味で快適なひとときを過ごせたらと思います。まあ、またものすごく濃くて不味いコーヒーが運ばれてきたら、それがその店の味ということになるので、さすがにそこへ行くのはもうやめにします。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。