デバイスのヒットは、使っている生活をイメージできるかどうかで決まる

昨日、Appleの開発者向けイベントWWDCが開催されました。開発者向けなのでソフトウェアに関する発表がメインですが、今年は新しいハードウェアもたくさんお目見えしました。中でもiPad Proに10.5インチが加わり、購入を検討しているという人をネット上で何人も見かけました。

iPadはいつの間にかiPad Airというモデルが廃止になり、Proと低価格のノーマルタイプとminiの3ラインナップになっていたんですね。ここにProの2サイズ目となる10.5インチが登場したわけです。

僕はiPadとiPad miniを買ってみた後、「これはiPhoneで十分だな」と思うようになりました。なのでiPadを買おうという感じにはならないのですが、ネット上でiPad用の新しいOSを見ているとちょっと欲しくなってしまいますね。

iPadにしろiPhoneにしろ、もともとはこの世に存在していなかった商品です(当たり前ですが)。初めて世に登場した時は誰もが「これは自分の生活に必要なものなのか?」という問い掛けから始めることになります。今となっては生活にすっかり馴染み、「これらがあると生活が便利になる」ということをわかっているわけですが。

でもこの「あると生活が便利になる」と思わせることが大切なんですよね。デバイスに限って言えば、生活の中で実際に使っているところをイメージできないと購買意欲はわきません。画面の高画質さやコンピュータの速度を数値で告げられるよりも、実際に使っているシーンを紹介されたほうが買おうというモチベーションが起こります。

そういう意味で今回、紹介されたiPad用のOSは、ビジネスマンの心をくすぐると思います。ドックが登場してマルチタスクがしやすくなった。Apple Pencilと一緒に使えば、ノートパソコンの代わりになるかもしれない。そんな風にイメージさせるソフトになっていました。

イメージできるからこそ、「ノートパソコンを持ち歩かなくて済むかも。iPadの10.5インチ買ってみようかな」と思うわけですね。「この製品があなたの生活をこんな風に変えますよ」とイメージさせられるかどうかが、デバイスのヒットの鍵と言えると思います。