マレーシア一人旅 1-5 マレーシアでの最初の食事

2017-06-28 21:24

 

 

チェックインを無事終えて、部屋へと向かった。部屋は17階となっていた。カードキーをセンサーへかざすと、カチッという音とともにドアが開いた。入った瞬間、広くてなかなか良い部屋。「おお!」と思わず声が出た。3日間、快適に過ごせそうな部屋である。

 

旅行へ行くとして、皆さんは何に重点を置かれるだろうか。食事にこだわる人もいるだろうし、飛行機はビジネスクラスじゃないと耐えられないという人もいるだろう。僕は何と言ってもホテルである。飛行機は狭いLCCで十分、食事もその辺の屋台メシで満足である。しかしホテルはいいところに泊まりたい。ホテルで快適に過ごすことができれば、旅の全体のイメージはかなり良いものとなる。

 

そう思ってマレーシア滞在もそこそこ良いホテルを取っていた。一泊、日本円で1万円程度である。この値段だと日本の場合は少し小綺麗なビジネスホテルしか泊まれないが、マレーシアであれば5つ星のホテルに泊まることができる。どんどん経済発展をしているとはいえ、まだまだ日本より物価は安いのだ。

 

広々とした部屋で荷物をほどき、汗をかいていたのでシャワーを浴びた。ここで時刻は20時半ぐらいとなった。飛行機に乗る前に関西空港でサンドイッチを食べたきり、食事をしていなかった。さすがにお腹が空いていたので、外へ出て晩御飯を済ませようと思い立つ。

 

そうは言ってもこれから街を徘徊し飲食店を探し回るのはいささかしんどい。通りを挟んでホテルの向かい側には、先ほど迷いながら店内をうろついたショッピングモールがある。アジアのショッピングモールは、日本と同じくフードコートというのが存在する。そこで食事しようと思った。

 

ホテルを出て車の往来の少なくなった大通りを小走りで渡った。ショッピングモールの中へ入り、地下へ進んでいく。フードコートと呼ぶほど大きなスペースはなかったが、飲食店が何件か連なっている一角を見つけた。迷うのも面倒なので、目についた清潔そうな店に入ることにする。

 

店の中はそれなりに混雑していて、2/3くらいのテーブルが埋まっていた。厨房近くのテーブルが空いていたのでそこに腰掛ける。ヒジャブと呼ばれるスカーフを頭に巻いた女性店員が、メニューを持ってきてくれた。マレーシアはイスラム教が国教の国である。街中でもヒジャブを着用した女性の姿が多く見られた。

 

メニューはタイやシンガポールと似たような感じだった。ライスやヌードルの品が並んでいる中、チキンライスが目についた。茹で鶏にその茹で汁で炊いたご飯がつく、東南アジアの人気料理。シンガポールでもチキンライスを食べたが、もちろんマレーシアでも食べられるのだ。

 

チキンライスを食べてみようと決めてみたが、店員は一向にオーダーを取りに来る気配がない。ホール係はヒジャブを巻いたイスラム系の女性が二人。どちらもまったくこちらを気にする様子がなく、マイペースに片付けをしたり別のテーブルへ料理を運んだりしている。

 

何度か手を上げて僕の存在をアピールしていると、観念したかのように一人のホール係が近づいてきた。メニューを指差してチキンライスをオーダーする。セットメニューになっていて他にも色々選べるようなので、適当に指差しで選んでいった。最後にドリンクを聞かれたのでコーラを頼んだ。コーラを飲むのなんていつ以来だろうか。ミネラルウォーターでもよかったのだが、なんとなく炭酸が飲みたかったのだ。

 

運ばれてきたチキンライスは、シンガポールで食べたのと変わらない美味しさだった。もちろん地元の人にしてみれば明確な違いがあるのだろうが、細かいニュアンスはわからない。茹でた鶏肉に甘辛のタレを掛けた懐かしい味である。

 

お腹が膨れ、コーラも飲み干した。レジへ行って会計を済ませる。会計はサービスチャージなどがついて18.50MYR(約481円)。なかなかメニューを取りに来てくれなかったのにサービス料の掛かるのが腑に落ちないが、まあお安いので問題なく払う。

 

こうして一日目の夜は更けていった。ホテルに戻ってパソコンを開き、仕事のメールを片付けた後、マレーシアのことを少し調べた。そうしているうちに、強烈な睡魔が襲ってきたのでパソコンを閉じて眠ることにした。一瞬で眠りに落ち、朝まで一度も目覚めなかった。(一日目終わり)

 


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