マレーシア一人旅 2-2 良さげなお店でランチ

炎天下の中、クアラルンプールの街なかをカメラ片手に歩いていった。通りの雰囲気は東京と変わりなく洗練された都会である。ビジネスマンが数多くいて、同じくらいの数の観光客らしき人がいる。ファッションビルが立ち並んでいて、ナショナルブランドのロゴがそこかしこに見られた。

グーグルマップを起動していたが、あまり確認せず気の向くまま適当に歩いていた。ペトロナス・ツインタワーがどこにあるかはすぐにわかった。ビルとビルの間から、シャープペンシルのペン先のような2つの尖ったタワーがチラチラと垣間見えていたのだ。かなり大きな建物らしく、近くにあるようでなかなか距離は縮まらない。

歩きはじめて15分程で、のどが渇いてきた。朝ごはんを食べたきり何も口にしていないので、お腹も空いてきている。どこかめぼしいところで食事にしたいと思いつつ、タワーへ向けて少しずつ歩いた。

すると、とあるビルの1階に良さげなところを見つけることができた。カフェっぽい小洒落た外観で、入り口にランチメニューらしき立て看板が立てかけてある。中をのぞいてみると、店内は1/3くらいの席が埋まっていた。混雑しすぎている店は嫌だが、まったく客の入っていない店も気が引ける。1/3くらい埋まっているのが一番入りやすい。これはいいところを見つけたと、中へ入っていった。

アジアの飲食店に入った時は、日本のように店員の誘導を待っていては駄目である。自分で座りたいところを決めて、主体的に選ぶ必要がある。でないと、店員にとって都合のいい場所へ座らされてしまうのだ。

少し奥まったところの4人がけテーブルに座ることにする。50代くらいの女性店員がすぐにメニューを持ってきてくれた。いくつかあるメニューの中から、ランチの一品を選ぶことにする。チキンとライスという英語表記が見えた。その2つを使った料理ということだろう。

しばらく待っていると、料理が運ばれてきた。ビビンバのようにチリチリに熱した鍋のような容器にご飯が入っている。イカ墨を入れて炒めたように、見た目は真っ黒である。チキンはどこにも見当たらず、黒いご飯があるのみ。その横に溶き卵が入ったおかゆがセットでついてる。えーと、ライス&ライスですが…。というか、チキンはいずこ?

ともかく食べてみようと黒いご飯をかき分けてみると、中に鶏の胸肉が3つくらい埋まっていた。これはどうやって作るのだろう。鶏肉を入れてご飯を炊くのだろうか。ホクホクの鶏肉に香ばしいライスが絶妙である。美味しい。熱々の料理だったがフォークが止まらず、瞬く間に食べ終わってしまった。

おかゆもすべて食べて、お会計を済ました。お腹は膨れたが喉が一層乾いてきたので、隣にあったコンビニエンスストアでミネラルウォーターを買った。さて、栄養を補給したので、ツインタワーまでがんばって歩くことにしよう。(続く)