マレーシア一人旅 2-6 折れた心が持ち直した

2017-07-04 21:43

 

 

マレーシアの旅行記です。第一回はこちらになります。

 

 

こうして文章に書けば、いかにもサクサクと決断して行動しているように思えるが、実際には一つ一つの行動を考えたりためらったりしながら行なっている。このGrabという配車アプリを使ったときも、リスクはないか大丈夫かといろいろ考えた挙句やってみたことだった。それがこうして失敗してしまうとやはりそれなりの精神的ダメージはある。

 

これ以上、Grabを使う気力がなくなってしまったので、しょうがないから歩いていくかと道路をてくてくと歩いた。道にはタクシーが何台も止まっている。幸いタイとは違って客引きをするようなうっとうしい人はいない。皆シートを倒して寝転んだり、タクシー運転手同士で集まりダベったりしている。

 

それを横目に見ながら歩いてみたが、このまま電車を使ってKLタワーを目指せば1時間くらい掛かるのだ。タクシーであればほんの15分ほどで到着する。これはどう考えても車を使ったほうがいいではないか。

 

歩いているうちに折れかかった心が持ち直してきた。もう一度、Grabを使ってみようという気になってきた。とりあえず再びイスラム美術館の前に戻り、Grabを起動させてみる。さっきはなぜタクシーを見つけられなかったのだろう。その理由はわからないがともかくもう一度、このアプリでタクシーを呼び出してみよう。それでもうまくいかなければ、しょうがない、流しのタクシーを拾うことにしよう。

 

そう思って先ほどと同じように行き先を入力し、タクシーの種類を選択。BOOKのボタンをタップした。ものの一分ほどで、一台のタクシーが反応した。5分ほどで到着するというメッセが入る。さて、今度はうまくいくだろうか。

 

しばらくすると、運転手から“I’m here”と連絡が入った。先ほどと同じ流れである。ともかく近くにいることは確かなのだ。周りにそれらしくタクシーはないか探してみる。するとイスラム美術館の入り口の目の前に、一台のタクシーを発見した。髭を生やした運転手が、こちらを見ながら片手に持ったスマホの画面を指差している。

 

間違いない!あれだ。Grabで来てくれたタクシーは、あれに違いない!すぐに走って近寄り、「Grabで来てくれたのですか」と英語で聞いてみた。運転手はうなずいて、画面に表示されている僕の名前を確認してみせた。良かった!なんと簡単なことだろうか。すぐに来てくれたではないか。

 

しかも行き先はすでにアプリへ入力済みである。代金も表示されている。後は乗り込んで目的地であるKLタワーに着くのを待つだけである。タクシーに乗り込むとすぐに車は出発。またもやマレーシアの陽気なポップスが車内に流れる。KLタワーに着くまでの束の間のドライブを楽しもうと、グーグルマップを起動させながら外の景色を眺めた。(続く)

 


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