マレーシア一人旅 2-8 マッサージ店「良心」へ

マレーシアの旅行記です。第一回はこちらになります。

昼前から街へ出て、5時間弱、歩き回ってホテルへ帰ってきた。まずは炎天下の暑い中、たっぷりとかいた汗をシャワーで洗い流した。その後、新しいTシャツに着替え、ベッドの上でラップトップを開く。「マレーシア マッサージ」で検索を掛けてみる。いくつか候補が上がってきた中、ホテルから歩いて10分ほどと程近い一軒の店を選んだ。

その名も「良心」。いかにも良いマッサージをしてくれそうな名前である。人気店らしく、感想を書いてあるブログをいくつか見つけた。どれも悪いことは書いていない。安心できそうである。

ホテルを出てからグーグルマップを起動して、画面を見ながら通りを歩いた。「良心」のある地域は、他にもマッサージ店がたくさんあるようである。客引きをしている店もあった。僕の顔を見るなり、日本語で客引きをはじめてくる。

アジアを旅していつも不思議に思うのだが、どうして僕の顔を見るだけで日本人とわかるのだろう。マレーシアは東南アジアなので、やはり日本人とは顔の雰囲気が違う。しかし中国人や韓国人は日本と同じ東アジアだ。似たような顔立ちに思えるのだが、マレーシアの人から見ればこの三国の区別はつくのだろうか。

ともかく客引きのいる店へ入るつもりはまったくない。グーグルマップから視線を外さずに、表示されているルートに沿って道を歩いていった。

しばらくすると1階に両替所のあるビルに到着した。このビルの1階に「良心」が入っているらしいのだが、特にそれらしい店構えは見られない。よく考えたらマレーシアは日本で言う1階はグランドフロアとなっていて、1階とは2階部分を指すのである。

エレベーターを探して乗り込み、1階と書かれたボタンを押して一つ上の階へ上がった。1階フロアはすべてが「良心」のスペースになっているらしく、扉が開くとそこはすでに店舗になっていた。カウンターがあり、受付らしい男性が僕の顔を見るなり「コースは何にしますか」と英語で聞いてきた。

フットマッサージとボディマッサージ、オイルマッサージの三種類があり、45分から施術を受けられる。その中から、ボディマッサージの45分を選択することにした。お値段は65MYR(1,690円)。日本の半額くらいのイメージである。

空いている時間帯らしく、待つことなくすぐにマレーシア人の20代後半くらいのお姉さんがやってくれることとなった。お姉さんにつれられ、店舗の奥の方へと案内される。ものすごくたくさんの数のベッドがあった。100以上はあったと思う。そのうちの1割程度が客で埋まっているようだった。(続く)


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。