マレーシア一人旅 3-1 なぜ、再びクレジットカードを求められるのだ?

マレーシアの旅行記です。第一回はこちらになります。

三日目の朝は7時頃に目が覚めた。昨日と同じようにシャワーを浴び、身支度を整えてから地下にある朝食フロアへと足を運んだ。すでにフロアにはたくさんの人がいて、皿の上に様々な食材を乗せ、口に運んでいる。ホール係にコーヒーを運んでもらった後、僕もサラダやベーコン、フルーツといったホテルならではの食事を楽しんだ。

今日の午前中にホテルをチェックアウトし、深夜1時半の飛行機で日本へ帰る予定である。チェックアウトする前にやってしまわないといけない仕事があった。ホテルのチェックアウト時間は何時だろうと調べてみたら、午後12時となっていた。ありがたいことに、仕事してもお釣りが来るくらい時間に余裕がある。

部屋のデスクで仕事をし、日本にいるデザイナーへデータを送った。その後は、最後の日にどこへ行こうかと検討することにした。昨日、行けなかったKLタワーへは足を運んでみるつもりである。他にめぼしいところはないか調べたところ、郊外にバツー洞窟という観光地を見つけた。

どういうところかそれほど詳しく調べなかったが、郊外というのが良いと思った。どのみち飛行機の時間までかなりあるのだから、遠くまで行ってみたほうが時間調整がうまくいきそうである。

11時過ぎたあたりで、ホテルをチェックアウトすることにした。着替えやパソコン、洗面道具をバックパックへしまい両肩へと担いだ。忘れ物がないか部屋中を見渡し、ロビーへと降りていった。

フロントにいた係の人へカードキーを渡し、“Checkout,please”と話しかけた。フロント係はうなずいてカードキーを受け取り、パソコンのキーボードに何やら入力している。そしてクレジットカードを渡すように言ってきた。

ここで頭の中に疑問が出てきた。確かチェックインの時にもクレジットカードを渡したはずである。その時に機械を通して、サインをしたはずだ。つまり支払いは終わっているのである。なぜ再び、クレジットカードを求められるのか。

色々な考えが浮かんだが、ここは5つ星ホテルである。まさか二重に支払いをさせないだろうと、取り敢えずカードを渡すことにした。フロント係は書類を僕に見せ、「この値段だけど、問題ないか?」というようなことを英語で聞いてきた。金額は日本でネット予約しした時と同じくらいの金額である。2泊した料金ということで、それは問題ない。であるなら、チェックインした時のクレジットカードは何だったのか?

ともかく一旦、すべての処理を終えてしまおうと、うなずいて再び伝票にサインをした。クレジットカードの控えとホテルの明細を渡され、処理は完了である。そのままホテルを出ずにロビーにあるソファに腰掛け、明細書を確認してみることにした。問題があれば、すぐにフロントへ伝えてクリアにしてしまおう。

ホテルからの明細書は問題なかった。想定していた宿泊料が記載されている。渡されたクレジットカードの控えも問題ない。明細書と同じ金額が表示されている。ではチェックインの時のクレジットカードの処理はなんだったのか。

財布の中を探して、その時の控えを探し出した。記載されている内容を確認してみる。金額は1,000MYRになっていた。通常の宿泊料金よりも高いではないか。

これは一体何なんだと控えをもう一度みてみる。すると、“AUTH ONLY”という文字を見つけた。これはどういう意味だろうと、グーグルで調べてみた。“AUTH ONLY” は“Authorization Only”の略称で、承認のみということだった。つまりカードの与信について確認したということらしい。

なんだそういうことか、と納得がいった。納得がいくと同時に、チェックイン時にきちんと確認しないとダメだったと反省した。前払いだと勘違いして、よく料金を見ずに財布の中へ入れていたのだ。この時におかしいと思い調べておけば、チェックアウト時に余計な心配をせずに済んだのだ。

トラブルかと思って汗をかいたが、また一つ勉強になってよかった。明細書とクレジットカードの控えをバックパックへ入れ、ホテルを後にした。(続く)