マレーシア一人旅 3-2 KLタワーのあるRaja Chulan駅へ移動

マレーシアの旅行記です。第一回はこちらになります。

ホテルを出た後、すぐにKLタワーへ向かいたいところだが、手持ちの現金はもう数MYRしかない。ここで現金を手に入れておかないと、ご飯も食べられなくなってしまう。街なかには両替所がたくさんある。今度は海外キャッシングではなく、両替所を使ってみることにした。

Bukit Bintang駅のすぐ近くのマクドナルドの隣に、小さな両替所を見つけた。電光掲示板に様々な国の通貨が表示され、今日のレートが映し出されている。その中にJapanの文字を確認した。世界最強通貨の一つであるYenは、もちろんここでも両替が可能である。

今日一日、お金がもてばいいので、とりあえず200MYRもあれば十分である。「日本円を200MYR分、両替したい」と窓口の人へ英語で告げると、5千数百円くらいを要求された。日本円の入っている財布の中を確かめてみる。ところが間の悪いことに、一万円札しか入っていなかった。おそらくこれを出したところで、お釣りなどくれないだろう。

「一万円札しかないから、お釣りがほしい」と話してみると、やはりそれはできないと突っぱねられる。うーん、しょうがない。両替は諦めることにしよう。隣のショッピングモールへ入り、ATMを発見。海外キャッシングで200MYRを引き出した。

さて現金が手に入ったので、早速、移動することにしよう。今日は時間もあるし身体も元気である。Bukit Bintang駅から電車を使ってKLタワーまで行ってみることにする。

グーグルマップで経路を調べると、モノレールに乗り隣駅のRaja Chulan駅まで移動し、そこから歩いて20分と出た。Bukit Bintang駅の中へ入り切符を買い、ホームへ滑り込んできた電車へと乗り込んだ。ものの3分ほどで電車は隣駅に到着。そこから20分歩くわけだが、時刻はお昼近くになっている。少しお腹が空いてきた。適当なところで食事にしようと、辺りを見渡しながらKLタワーへ向かって歩いた。

おあつらえ向きなことに、Raja Chulan駅からKLタワーへの道はビジネス街のようである。ランチタイムのビジネスマンがたくさん通りを歩いていて、屋台や飲食店をたくさん見つけることができた。どこにしようかと迷いつつ、オープンテラスになっているお店に入ることにした。

空いている席に座ってみたが、店員の来る気配がない。ファーストフード店のようにカウンターで買い求める仕組みになっているらしい。店の奥にあるカウンターへと行き、その日のランチセットの中から一つのメニューを注文した。ナッツの入ったカレーに鶏肉のスープがついている。これにアイスコーヒーも頼んだ。

しばらくして料理を手にした店員さんが厨房から出てきた。「どこで食べるんだ?」と聞いてきたので、さっき自分が座っていたテラス席を指差し持っていってもらった。周りはいかにも仕事のできそうなマレーシア人のビジネスマンでいっぱいである。

その中でバックパックを担いだ自分が食事をするのは何だか忍びないが、まあ周りは特に気にしていないだろうとカレーを食べてみる。うまい。日本のカレーよりも独特のコクがある。鶏肉のスープもスパイシーでおいしい。マレーシア料理は基本的にどれも口に合った。「この国は住めるな」。訪れた国で料理を美味しく感じると、いつもそんな風に思う。(続く)


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。