マレーシア一人旅 3-4 KLタワーのSKY DECKへ

マレーシアの旅行記です。第一回はこちらになります。

KLタワーを作る映像を見たことだし、ここは満を持して頂上へ上がることにする。そのためには入場券が必要となる。カウンターに貼り出されている料金を確認してみると、OBSERVATION DECKが115MYR、SKY DECKが155MYRと出ていた。

この違いは何かと確認してみたら、OBSERVATION DECKは窓ガラスのあるフロアまでしか上がれず、SKY DECKは外の展望台まで上れるということだった。なるほど、なかなか商売上手である。その差は40MYR(約1,040円)。もちろん1,000円程度をケチってもしょうがないので、SKY DECKまで行けるチケットを買うことにした。

チケット片手にゲートをくぐると、手荷物検査を受けた。これは高い建物へ上る時の定番である。バックパックの中を開いてみせるが、検査員はチラッと見ただけで「行っていいよ」と言ってくれた。一日に何人も客が来るので、いちいちしっかりとは見てられないのだろう。

さてデッキへと上がるにはエレベーターに乗る必要がある。順路通りに進んでいくと、エレベーター乗り場にイスラム系の女性が立っていて、待つようにと指示される。僕の後ろからインド系の男性集団が現れて勝手にエレベーターへ乗り込もうとしたら、その係員がものすごい剣幕で怒鳴り散らした。「何もそこまで…」と思ったが、ここでは彼女が最高権力者である。従うしかない。

しばらく待っているとようやくSKY DECKへ上るエレベーターが到着した。イスラム系の女性の指示に従って、緊張しながら上へと上がった。何しろ420メートルもの高さを誇る通信塔である。さぞやデッキからの眺めは素晴らしいことだろう。そんな風に期待を膨らませデッキへ降り立つと、眼前にクアラルンプールを一望する景色が広がった。

昨日、上れずにいたツインタワーも見えている。こうして上空から眺めると、本当にクアラルンプールは都会だ。背の高いビルが所狭しと立っている。ビル群の向こうには緑の山々。いつになるかわからないが、次にマレーシアへ訪れるときには一層、都市化が進んでいることだろう。

しばらくSKY DECKからの眺めを楽しんだ後、再びエレベーターに乗り、今度はOBSERVATION DECKへと降り立った。ガラス張りのフロアにもたくさんの観光客の姿があった。東京タワーのようにKLタワーの模型などを売る土産物屋が並んでいた。もちろん店員は誰もがスマホをいじっていて、呼び込みされることはなく安心である。

ともかくこれで最終日の最初の目的地はクリアである。再びエレベーターに乗り込みカウンターのある階まで下り、出口へと出た。送迎のライトバンが帰る客を待ち受けていた。(続く)


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。