なぜこのタイミングで、D850開発中のアナウンスがなされたのか

今日、突然カメラメーカーのニコンから新機種の発表がありました。現行のD810の後継機となるD850を開発しているというアナウンスです。そうです。発売日もスペックも何も公開されていません。ただ単に、D810の後継機としてD850というものを作っていますよ、ということをアナウンスしただけです。

ところで、このブログに使っている最近の写真は、FUJIFILMのX-T20で撮ったものばかりです。それでも広告関係の仕事では、今でもニコンを使っています。やはり長年使ってきただけあり、操作や製品そのものの堅牢さに信頼があるからです。ということでニコンからの新商品発表は気になるところではありますが、高画素のD800番台は自分の使い方だとあまり使い道がないもので、どちらにしろ見送るつもりではいます。

ただ、今回の発表の仕方が気になりました。開発しているというアナウンスだけ、それをこのタイミングで行ったのはなぜでしょうか。

ニコンは今年で100周年を迎えています。大きな区切りの年だけに、現行のラインナップに大幅な刷新があるのではないかと言われています。その最有力がD810の後継機だったのです。

もし開発が順調で今年発売できるのなら、発表と同時に発売日もアナウンスするでしょう。それをしなかったのは、今年の販売は難しいのかもしれません。しかし100周年ということでユーザーは期待している。何も報告しないわけにはいかない。だから「がんばって開発していますよ」というアピールのためだけに、今回のアナウンスをしたように思えます。

その真意の程はわかりませんが、ニコンの焦りは今回のことからも伝わってきます。デジタルカメラ業界はその勢力図が変わりつつあります。かつてはニコンとキヤノンの二台メーカーの独占状態のような感じでした。それがミラーレス一眼が台頭してから、SONYやオリンパス、FUJIFILMのユーザーがどんどん増えているように思えます。

SONYからはつい先日、α9という最高スペックの最新機種が販売されました。一秒間に約20コマの連写が可能なフルサイズ・ミラーレス一眼です。ネット上でもかなり話題になりました。時代は明らかにミラーレス一眼へと傾いています。

こういった状況で、ニコンはまだ通常のデジタル一眼レフであるD800番台を販売しようとしています。なぜミラーレス一眼ではなく、デジタル一眼レフなのか。この状況で販売するなら、説得力を持たせる必要があります。

これはかなりプレッシャーが掛かることだと思います。「さすがニコン、やはりデジタル一眼レフがいい」と言われるよう、フルサイズのミラーレス一眼に負けないくらいの高スペックを積み込んでいるように思います。

僕はD850を買う予定はありませんが、100周年のニコンがどのようなスペックのカメラをリリースするのか。興味を持って待ちたいと思います。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。