忘年会と年賀状作りをやめたら、年末の時間をコントロールできるようになった

毎年、年末になると「時間がない、時間がない」と焦りながら過ごしていました。年末は「師走」と書きます。普段、物静かな師匠ですら走るのですから、これはもうどうしようもないことだと諦めていました。

でも今年は、毎年の喧騒が嘘のように自分の時間をしっかり持てています。提出すべき仕事はすべて出し終わり、非常にすっきりした状態で残り僅かな2017年を過ごしています。どうして今年に限って自分のペースで生活できているのか。それは年賀状作りと忘年会への出席を一切やめたからです。

これまで年賀状と忘年会は、必要なものだと思っていました。避けようにも避けられない、年末の必須事項。だから時間を取られるのはしょうがないと思っていたんです。でもこれは自分の思い込みでした。

まず、年賀状について。年賀状は、絵柄を作って印刷し、宛名を書いて郵便局へ出しに行くという幾重ものフローがあります。トータルで8時間くらい掛かります。明確なタイムリミットもありますので、「出さなきゃ、出さなきゃ」と精神的に追い込まれます。

でもよくよく考えてみると、年賀状はくれる人とくれない人というのがいますよね。かといってくれる人とは懇意にして、くれない人とは縁を切る。そんなことはありません。年賀状に関係なく、大切なのは人柄です。なので「ひょっとして、年賀状を出さなくても支障ないんじゃないか」と考え、毎年少しずつ出す枚数を減らしていきました。

去年は確か、10枚程度しか出さなかったように思います。それで特に人間関係にヒビが入るとか仕事が激減するとかはありませんでした。年賀状は日常生活と相関関係がないとわかったので、今年は一枚も出さないことに決めました。すると本当に時間に追われることなく、ゆったりと毎日を過ごせています。「年賀状を出さなきゃ」と思うだけで、精神的に追い立てられていたんですね。やめてよかったです。

もう1つの忘年会について。自分はお酒を飲まないので、そもそも飲み会に参加することがほとんどありません。でも「忘年会ぐらいは出席したほうがいいんじゃないか」と、これも慣習に従ってこれまでずるずると参加していたんです。

忘年会へ参加すると、当然ながらその夜は丸々時間が潰れます。さらに帰りが遅くなると、次の日に起きられなくて午前中が潰れます。イメージ的には、半日以上の時間を取られる感じです。

これも年賀状と同じで、忘年会に参加するも人いれば、参加しない人もいるわけです。参加しないからといって仕事が来なくなるかと言えば、まったくそんなことはないですよね。仕事と宴会の出席率に相関関係があるはずもなく、もしあるのならば、それはパワハラです。そんな相手とは仕事しなけりゃいいだけです。

ということで、今年は忘年会にもまったく出ていません。すると生活のペースが乱れることなく、自分の時間を十分に取れるようになりました。

年末を慌ただしく過ごすのは、季節の風物詩とも言えるかもしれません。忘年会や年賀状作りがないと年末感がない。味気ない。そんな意見もあるかと思います。

ただ自分は、なるべく生活のペースを崩さずに過ごしたいと思っています。今年、年賀状作りと忘年会参加を一切やめて、ものすごくうまくいった実感を持ちました。これからもこの2つは自分の生活から切り離して、自分の時間をコントロールしていきたいと思います。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。