「自分は何を撮りたいのか」という根本的な問い

自分が写真を毎日のように撮る理由の一つに、「何を撮りたいのか知りたい」というのがあります。

カメラを持って、「さあ、何を撮ってもいいです。自由に好きなものを撮ってください」と言われると、今までは困る感じがしていました。

写真を撮るのは好きだし、編集も好きです。しかし本当にまっさらな気持ちになると、一体自分は何を撮りたいのだろうと考え込んでしまいます。

それが知りたいのもあって、去年の春から毎日のようにカメラを持って出かけています。

春から始まって、現在の真冬まで撮ってきました。それでようやく少しわかってきたことがあります。自分は冬の自然の様子を撮るのが好きなんだなと。

今は金沢の中心部に住んでいます。なので通りを歩いて、金沢21世紀美術館や繁華街を撮り歩いてもみました。でもなんかしっくりこない。いつの間にか自分の足は自然の方へ向くんですよね。

これはなぜだろう、どうして自分は自然の様子を撮りたいと思うのだろう。考えてみたら、すぐに答えが見つかりました。

自分は石川県の端っこにある山中温泉というところで生まれ育ちました。山中温泉は豪雪地帯です。「山中」という名前の通り、自然に囲まれています。

つまり自分が子どもの頃によく見た雪景色を追い求めているんじゃないかと。写真を撮るというのは、自分の好きなものを枠の中に収める行為です。生まれ育った場所の景色を追い求めるのは、思ってみれば当然のことなのかもしれません。

でもまだ一年足らずで結論を出すのは早いですね。もっともっとたくさん写真を撮って、自分の撮りたいものを探していきます。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。