思考がこんがらがって

「旅するように生きていたい」という願望が少しあるんですが、それが現実になると自分はちょっと困るような気がしています。なぜかというと、ずっと家に帰らず外へ出ていると、なんだか疲れてくるんです。

自分は普段から文章をよく書いています。ブログも毎日書いていますし、今はnoteも週一回書いています。仕事でライターもやっています。それなりにたくさんの量だと思います。

どうしてこれだけたくさんの文章を書けるかというと、頭のなかで考えていることが多いからなんです。「考えている」と書けば聞こえはいいですが、ずっと心のなかで独り言を言っているような感じです。

何か気になることや人間関係で引っかかることができてくると、それを自分なりに解消できるまでずっと心のなかでブツブツと言っています。なので一日のうち、実際に文章へ書く何倍もの量の文字を、心のなかで書いている状態なんです。

だからいざ文章を書こうとすると、それらを引っ張り出してくることになるので、それほど苦労せずにたくさん文章を書くことができます。おそらく文章を書くことが得意な人は、内向的な人が多いんだと思います。

ただこんな性格だと、一日で何かあるたびに心のなかでブツブツと会話しているので、ものすごく疲れてしまうんですね。一人でいてもこの調子なので、たくさんの人と会うともうだめです。一旦、家に帰って、一人の時間というのをものすごく必要とします。

心のなかのこんがらがった思考を整理するには、自分の家に帰るのが一番です。自分の家の決まった椅子に座り、パソコンのディスプレイを眺めることなく眺めていると、だんだんと頭の中がしずまってきます。

そんな感じなので、「旅するように生きていたい」という大きな欲求がありながら、「でも自分がそれをするとものすごく疲れるだろうな」とせめぎあいが起こってしまうのです。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。