旅と写真

こんにちは。台湾の旅行中に、日本人の大学生と高速バスで隣同士になりました。その方は結構、旅慣れている感じで、特に台湾はかなり来ているようでした。

話しているうち「一人旅の目的は」という話題になり、自分は写真を撮ることと答えました。もちろん細かい楽しみはたくさんあるけれど、メインは写真修行です。

そう話したら大学生の彼は、「目的があるといいですよね。それがないと、やることがなくなってしまいますから」と話しました。

これは確かにそうだなと思いました。

観光地巡りをメインにしていたら、どの都市もだいたい2日くらいで回りきれてしまいそうです。自分が住んでいる金沢という都市もそうでしょう。

色んな地方へ足を伸ばすとまた違ってくるかもしれませんが、来る日も来る日も観光地巡りをするというのはどうなんだろう。ちょっと疲れてきそうですよね。

そもそも観光地というのは、よほど憧れている場所でないと飽きてしまうものです。いかにもあやかりました資料館を訪れたところで、「ふーん」で終わるのが関の山。

そんなことを思って、自分は観光地巡りをすることはやめにしました。写真を撮ることのほか、コーヒーが好きなので色んな都市のカフェへ行くのも楽しみです。

そこで、自分が写真にもカフェにも興味がなかったとしたら、ここまで海外一人旅にハマるだろうかと考えてみます。

…ハマらないだろうなと思いました。カフェはともかく、写真に興味がなければ目的自体を見いだせなくなりそう。

写真を撮るということは、そういう目で街なかを見て歩くということです。視界の中にフレームを入れて、絶えずその中に当てはめているんですね。そのフレームがあるからこそ、自分は訪れた街の人々や路地裏や市場に興味を持つんだと思います。

旅と写真。この2つの関連性は、別の機会にもっと掘り下げてみます。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。