仕事に行き詰まったとき、視界を変える思考法

人の特徴を表すのに、「あの人は視野が広い・狭い」ということがありますね。

自分は独立する30代後半になるまで、ものすごく視野が狭かったです。基本的に自分の利益のことしか考えていませんでした。

独立して7年が経ち、その頃に比べ少しは視野が広くなってきたかなと最近は思います。視野が広いか狭いかの違いは、単純に目線の違いなんです。

サッカーを想像してみるとわかりやすいのですが、フィールドに立って実際にプレイしている時は視野が狭いです。

この視点をずっと上の方に上げていって、テレビでよく見るようなフィールド全体を俯瞰で眺めるような視点まで広げてみましょう。これが「視野が広い」という状態です。

要はサッカー中継と同じで、自分の視点をどのくらいまで上げてイメージできるかが、視野の広さへつながります。

これを仕事へ応用します。例えばスーパーマーケットに勤めている人がいるとしましょう。

その人にとって1番狭い視点は、勤めているスーパーの自分の持ち場ですね。この視点しか持ち合わせていないと、商品の並べ方や持ち場を通るお客さんの動線ぐらいしか目がいきません。

これを少し上げてみて、スーパーマーケット全体をゲーム盤と捉えてみる。

すると自分はスーパーという広いフィールドの中のひとりに過ぎないことがわかります。

ここまで視点を広げると、スーパー全体の動線はうまくいっているのか。在庫不足・過剰なところはないか。店員同士の連携はうまく取れているか、といったことまで視界に入ってきます。

さらに視野を広げてみましょう。スーパーマーケットを市や県の一つの商業施設として捉えてみる。

すると車の流れや、他の商業施設の状況、住んでいる人の所得なども考えに浮かんできます。

さらにさらに視野を広げます。自分が勤務しているスーパーを、日本全体のスーパーマーケットの一つとして捉えてみます。

すると同業他社のことや、外食産業、日本の人口分布、結婚率、出生率といったことまでイメージに浮かんできます。

こんな感じで自分を「ゲーム盤の1プレイヤー」と考え、視点をどんどん上へ上げていくことによって、視野を広げていくことが可能になります。

自分は独立するまで、スーパーマーケットの例えで言えば、一番最初の担当している棚のことしか考えていなかったなと思います。

人間は所詮、自分の半径数メートルのことばかり考えて生きているものです。なので意識的に自分が属するゲーム盤の大きさを広くイメージするよう心がけたいです。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。