野球部を舞台に、マネージメントを描いたマンガ「クロカン」

こんにちは。Amazonのサービスの一つにKindleアンリミテッドというものがあります。月額料金を払えば、指定されたKindleの本を読み放題できるというサービスです。

通常は月980円となっていますが、5/6までの入会で2ヶ月間199円という期間限定サービスをしていました。読みたいマンガがあったため、入会することにしました。

そのマンガとは、「クロカン」です。

「ドラゴン桜」「インベスターZ」などを描いた三田紀房さんの作品です。

こちらは野球漫画となっていて、クロカンとは監督の黒木竜次を指します。タイトルになっているくらいですから、このマンガの主人公は監督の黒木です。

ストーリーをざっくり説明すると、黒木監督率いる鷲ノ森高校という山奥の弱小チームが、甲子園優勝へ向け戦っていくというものです。

このマンガの特徴は、監督である黒木の視点で描かれているところです。通常のスポーツマンガでは、選手の個性へ視点が注がれますよね。

監督が戦略を駆使して勝ち上がるというより、選手の気持ちをどう盛り上げていくか、彼らの闘志をいかに引き出すか、そういったモチベーションの部分にストーリーの力点が置かれています。

つまりこのマンガは、マネージメントの物語なのです。

会社に置き換えると、黒木は中間管理職です。校長や教頭などの上層部を煙たく思いながら、部下である選手たちをいかにまとめていくかに腐心しています。

力の差がありすぎるメンバーをいかに鼓舞していくか、試合中に動揺している選手たちをいかに集中させるか。勝った後に気が緩んでいると思えば、引き締めるための施策を行ないます。

黒木は状況に応じた手を打っていき、部員の能力を最大限に引き出し勝利へ導いていくんです。

野球というのは、チームスポーツです。9人それぞれにポジションがあり、打順にも役割があります。これらがうまく噛み合わないと、力は発揮できません。

大勢の力を一つにするには、どのように指揮していけばいいのか。選手が自ら考え、主体的になるにはどのようにすればいいのか。

黒木と一緒にその過程を解いている気になり、ページを繰る手が止まりません。おもしろいです。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。