イタリアは性善説に基づいている

こんにちは。ローマ三日目の朝です。

5時半に起きて、市場を見に行ってきました。観光地よりも市場を見るのが好きです。どんなものを食べているのか見ると、その国の暮らしが少しわかるような気がするんです。

市場からの帰り道、バールによって軽く朝ごはんを食べることにしました。バールというのは、イタリアの立ち飲み喫茶みたいな感じのところ。

おもしろいのが、品物を頼むカウンターと会計とは離れたところにあるんです。自分はクロワッサンとラテを頼んだんですが、カウンターのおじさんは伝票など書く素振りは一つもありません。

クロワッサンとラテを受け取って、そのままカウンターでムシャムシャと食べます。食べ終わったら会計のところへ行って、自分が食べたものを自己申告してお金を払います。

つまり、「食べたものを正確に言うはずだ」という性善説に基づいてお店をやっているんですね。

これは公共の乗物でも同じです。ローマの街中はバスに乗るのが便利。24時間や48時間乗り放題といったチケットがあり、それを買えば最初の打刻のみでどのバスも(ちなみに列車も)乗り降り自由です。

チケットを確認する車掌的な人がたまにいるらしいのですが、何度か乗ってみても一度も出会いませんでした。

これも「バスや電車に乗る人は不正乗車などしないはずだ」と性善説に基づいて運営しているのです。

いちいち確認していたらコスト的に合わないという判断もあるのかもしれませんが、おおらかというか寛大というか。

国によってお金受け渡しの制度が違うのは当たり前。その根っこには、その国独特な道徳観が流れているんですよね。そのことに思いを巡らすと、バス一つ乗るのもおもしろく感じます。