『チーズはどこへ消えた?』感想・レビュー。行動しないのは、恐怖心があるから

有名過ぎる本『チーズはどこへ消えた?』をレビューします。

内容はタイトル通り、「消えてしまったチーズを探しに行く」というものです。

登場人物は2匹と2人いて、そのうち2匹(ネズミ)は消えた途端に新しいチーズを探しに行きます。
残り2人(小人)のうち1人は時間が経ってから腰を上げ、最後の1人は結局その場に留まってしまう。
そんなストーリーです。

チーズは物語の中では食料を表していますが、もちろんこれはメタファー(隠喩)です。

ある人にとっては仕事かもしれません。
恋人かもしれません。
ローンを組んで購入した家であったり、家族なのかもしれません。

そういった「大切にしている身近なもの」が、忽然と姿を消してしまったら…。あなたなら、どうするか。

いつか状況は元通りになると信じて、ひたすら待ち続けるか。
待っていても状況は変わらないと諦め、新しいチーズを探しに行くか。

自分の行動へ置き換えながら読むと、ストーリーが奥深くなります。

この物語の素晴らしいのは、行動できない(しない)理由を端的に言い当てている点です。
つまり行動しない理由とは、自分の頭の中にある恐怖心なんですね。

人は誰しも、現状を変えたくないという現状維持バイアスがあります。
どのような現状であれ、実際より価値を上乗せしてしまうのです。

変化を起こそうと思うと、「うまくいかないんじゃないか」と漠然とした不安なを思い描き、立ち止まることを選択します。

でも物事は、少しずつであっても絶え間なく変化しています。
変化する状況の中で自分は変わらないままでいる、それはすなわち後退を意味してしまうんです。

変化を起こそうとすると、常に恐怖心は現れる。
でもこの物語の中で繰り返し出てくるように、「もし恐怖がまったくなかったら、自分はこの状況で何をするだろう?」と思い浮かべてみてください。

恐怖がないとしたら、「あれもやりたい、これもやってみよう」と行動が自由に思えます。

見えない恐怖心によって、いかに行動が制限されているか。
変化に恐れることなく、前進を選択したいですね。

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