静かなるやみつき・8番らーめん

石川県でいちばん有名なラーメンは何かと言えば、8番らーめんをおいてほかにないです。(ちなみに8番の8は全角。らーめんはひらがなでお願いします)

遠方から北陸へ遊びに来たラーメン好きは、おそらく検索や人づてで8番らーめんを食べることがあるでしょう。

でも評判とは裏腹に、食べたら拍子抜けするのではないでしょうか。
「え、なにこの普通のラーメン?」と。

消極的な、静かなるやみつき

そうなんです。
8番らーめんて、ものすごく普通なんです。

でも地元では結構、やみつきの人が多いです。

「どうしても8番が食べたい!」と激しい気持ちにはならなさそうですが、ひと月くらい間隔があくと「そろそろ8番でも食べようかな」となるんです。

夢に出るほど恋しくなるような、夜中に猛烈に食べたくなるような、そんな強いやみつき感ではないのです。
言うならば、消極的な静かなるやみつきです。

その理由がないおいしさは、確信犯的

どこがそんなに美味しいのかと聞かれると非常に困ります。
消極的なやみつきの食べ物なので、味の説明もうまくできないんです。

おそらく、麺の味が良いのだと思います。
あとは野菜を炒めてざーっと入れるので、野菜のコクと油がほどよく調和しているのかもしれません。

でもそれらも「そのへんが理由のような気がする」というだけ。

これが天下一品であれば、わかりやすいですよね。
あの、こってりスープがたまらないとファンは言いそうです。

8番ファンの人に理由を聞いてみると、「なんでやろなあ、なんで8番がいいんやろ」と答えるかもしれません。

しかも8番らーめんのキャッチコピーはこの「なんでやろ」なんです。

確信犯です。
お店自ら「理由のない静かなおいしさ」と認めてしまっているんですね。

一杯だけでは、その良さはわからない

ということで遠方から北陸へ遊びに来た方は、ぜひ話のネタに8番らーめんをどうぞ。

一杯食べただけでは、その良さはわかりません。
通算30杯くらい食べたころに、「なんでかわからんけど、食べたくなる」と静かなるやみつきの門をくぐることになるでしょう。

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