延々と直線の続く、札幌の街を歩いて

こんにちは。北海道に来て三日目の朝です。昨日は帯広にある知り合いの農場へ行き、少しだけ農作業のお手伝いをしました。

土に触るのって、「一体どれだけぶりだろう?」という感じでした。記憶にあるのは小学生の時の芋掘り。まさかそこまで遡らないとは思いますが…。

きちんと耕して育てた土というのは、ものすごくふかふかなものなんですね。雪みたい。畝に植えてある小豆の新芽周りに生えている雑草抜きをしました。

その夜に札幌へ戻ってきたわけですが、ここは碁盤の目のように街が整備されています。道路はすべて一直線。駅前の地下道もずっと一直線。歩いていると地下道の終点が霞んで見えない感じ。

村上春樹さんの小説に「羊をめぐる冒険」というのがあります。主人公は羊を探して北海道の札幌にたどり着き、イルカホテルに泊まって手がかりを探し続けます。

その中で札幌の描写が少し書かれていて、正確な書き方は忘れましたが「どこまでもまっすぐな道の街を歩いていると、体が少しずつ消耗していくのを感じる」みたいな部分がありました。

自分にとって札幌は、時計台でも雪まつりでもなく、このまっすぐに続く直線の道でした。小説の描写が心に残っていて、歩くとどのような思いを抱くのか自分で知りたかったんです。

金沢はお城が街の中心部にある城下町です。侵入してきた敵を混乱させるため、道はものすごく入り組んでいます。

それに比べて、延々と直線が続く札幌の街。疲弊はそれほどしませんでしたが、違和感はありましたね。

合理的ではあるんですが、ゲーム盤の上を歩いているみたいな感じ。自分よりも大きな存在の何かが、自分の歩いている姿を眺めているような気分になりました。

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