粒子

こんばんは。フィルムで写真を撮りはじめて、半月ぐらいが経ちました。

困ったことに(というか)、もうデジカメで撮る気になれません。といっても、通常の仕事ではデジカメで撮るんですが。

デジカメのよさは、枚数を気にせず撮れること。もうひとつは、後処理でかなりのリカバーが可能ということです。

このふたつの特徴は、そのままリスク低減につながります。「ちゃんと撮らなきゃ」とか、「しっかり撮らなきゃ」といった場合には、デジカメは精神的に楽な選択になります。

なので当面、仕事で使うのはデジカメにはなるんですが、フィルムの写真を仕事で活かせるよう準備をしていきたいです。

フィルムで撮ってみてわかったのは、この色とか雰囲気とか質感とかはやはりデジカメでは出せない。

良い写真の表現で、「空気も写っている」という言い方をたまに聞きます。フィルムで撮った写真をみると、そういう表現がしっくりときます。粒子が写真をおおいます。それが美しいです。

デジタルでも、現像ソフトのLightroomを使えば粒子を足すことができます。それはアナログっぽさを出すための擬似的なものです。フィルムの粒子はそれよりも、もっと奥深く独特なものだと感じます。

といっても、フィルムっぽく加工したデジカメの写真と並べられると気づかないかもしれませんが…。

ともかく、現像に出して戻ってきたときのときめきは、やみつきになります。

たくさん写真を残したい。フィルムで撮りはじめて、そんな風に素朴に思うようになりました。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。