「光を描くにはまず影を描く 踏まえた上で何を照らす?」

2018-07-16 22:14

こんばんは。連日、暑い日が続いています。

 

Spotifyで適当に音楽を聴いていたら、nobodyknows+というグループの曲が流れてきました。その瞬間に、一気に10年以上前へ意識が引き戻されてしまいました。

 

 

このグループの「5MC & 1DJ」というアルバムをよく聴いていました。

 

そのころソニーが、ウェブ上にmoraというミュージックストアをオープンしていました(調べてみたら今もありました)。そのサービスを使ってみようと、ソニー所属だったnobodyknows+のアルバムを買ってみたんです。

 

すでにiTunes Storeはありましたが、当時はソニーのミュージシャンの音源は買うことができませんでした。

 

 

ノリの良いヒップホップで普通に頭から一曲ずつ聴いていて、最後の「Sweet Soul Music」まできました。

 

 

それまでと同じリラックスした気持ちで聴いていたところ、ある部分の歌詞が妙に胸に刺さってしまったんです。それはこんな歌詞でした。

 

20歳前の理想像はかなり前に崩れ去って
色々と試みてはみようとしたけど 昨日今日の仕事に追われている現実

 

経験が僕を強くする 経験が僕を臆病にする
光を描くにはまず影を描く 踏まえた上で何を照らす?

 

そのころの自分は東京で数年働いたあと、にっちもさっちもいかなくなって、地元に舞い戻ってきていました。俗に言う、都落ちという状態です。

 

潜り込んだ小売店の契約社員になり、ルート営業&配送として働く日々。特に夢も希望も、やりたいことすらなく、変わらない平日と休日のワンセットを毎週繰り返していた感じです。

 

そんなていたらくでしたから、この歌詞を聴いたときに、自分のことを言われているような気がしたんですね。

 

「そういえば、20歳前には生きかたの理想をもっていたな」
「おれはどの地点で、それを置いてきてしまったんだっけ」
「毎日、消化試合みたいに無気力に過ごしているけど、おれの人生はそれでいいの」

 

そんなふうにうつむいて考えてこんでしまったんですね。

 

 

その後、自分のできることとやりたいことを洗い出ししました。そして「文章を書く」ということが、唯一と言っていいくらい人よりもできることだな、と結論づけたんです。

 

それから10年以上が経って、なんやかんやがあってフリーランスのライターとして食べていけています。そのころの自分が今の状態を見たら、目を見開いて驚くでしょうね…。

 

 

「光を描くにはまず影を描く 踏まえた上で何を照らす」。その歌詞をなぞれば、自分が唯一できそうなことに気づくまで、20代のころはずっと影を描いていたことになります。

 

ようやく光を照らし顔を上げたのが、30代の前半。それから猛スピードで時間は過ぎ去ってしまいました。

 

あのタイミングでこの曲を聴かなければ、今の自分はないのか?もちろんそんなことはわかりません。

 

自分に今できることは、「あのタイミングで、偶然見かけたあのブログを読んで自分の人生は救われた」という人がひとりでもいればいいな、そんなことを思って、こういった文章をつらつらと書くだけ。

 

悩み苦しみがあった分 いろんな日々が重なり合ってく
あの日の自分が手放しでまた喜んでくれるよう その日まで

 


Category:執筆

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