中毒になる、映画という「毒」

今年に入って映画館で映画をみるようにしています。

おもしろいもので、去年は年に3本くらいしかみませんでしたが、今年はもはや11本。月イチのつもりが、8月の時点でほぼ一年分をクリアしそうです。

単純にみにいく頻度がアップしているんですね。先週は2本みましたし、いまもまた映画館に足を運びたくてうずうずしています。

これはどうしてだろうと考えてみたんですが、単純に「映画を観る」という行為には中毒性があるんだと思います。

毒のあるものに、人は中毒になる

中毒性のあるものって、なにを思い浮かべますか。わかりやすいところで、酒や煙草がありますよね。ギャンブルもそうです。

つまり人は、文字通り毒を含んでいるものに対し中毒になりやすいんです。

では映画はどうか。映画というのは、アクション映画であれば暴力が、サスペンスであれば殺人がつきもの。ラブロマンスには、恋で身を滅ぼす危険があります。

映画の中には何かしら人間にとって背徳的な「毒」が含まれています。

自主規制せずに、映画は毒を出し続けてほしい

昨日みた「万引き家族」もそうでした。そもそも万引きというのが犯罪ですし、死んでしまったおばあちゃんを自宅の土に埋めたり、車上荒らしをしたりと、毒のオンパレード。

それを大きなスクリーンと大音量で楽しむのです。これは中毒症状が出てしかるべきだと思いました。

テーマを表すために毒を使っているのですから、作品によってR指定など年齢制限があるのは当たり前。でも最近はなんでもかんでも規制されてしまい、地上波放送からはすっかり毒っ気がなくなってしまったようです。

芸術という立ち位置にいる映画は、規制などされずこれからも毒を出していってほしいですね。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。