世代で変わる、時間の重み

ぼくは40代です。20代くらいのひとと接していると、たまに「時間の重みの違い」を感じることがあります。

どういうことかというと、同じ時間を過ごしていても大切さの度合いが違うんです。

20代だろうが40代だろうが、時間が貴重なのは言うまでもありません。でも世代によって、その重みには差があります。

単純な話、若ければ時間の価値は低いし、年老いていけば高くなります。それは人生の残り時間に関係してきます。

人生を一日に例えると、20代はまだ午前中です。一日は始まったばかりで、たっぷり時間があるように思えます。ゆっくり支度をしても朝ごはんを食べても、何をしてもまだまだ時間はたっぷりある。時間の価値というのを、あまり気にしません。

一方、40代は、午後3時くらいです。昼食を食べ終え一休みしていると、いつのまにか日が暮れるまでわずかしかありません。

太陽が隠れてしまえば活動が制限される。日の高いうちに行動しなくては。そんなふうに思って、時間を大切に感じます。

この世代の違うふたりが行動をともにすると、時間に対する感覚のズレがどうしても生じます。

そういう話を30代半ばの友人にしていたら、「そういえば私も…」と身の上話を聞きました。去年の夏、10数年ぶりに沖縄へ旅行したそうです。以前、いったときは、まだ20歳前後。

最初のときはともかく予算がなくて、最安でいけるフェリーに一日半掛けて本土からたどり着きました。宿はゲストハウス。食費をケチるあまり栄養失調になってしまい、現地のひとにソーキそばをごちそうになったそうです。

それから時が経ち、去年行ったときには当然ながら飛行機に乗っていきました。きちんとしたホテルに泊まり、レンタカーを借りて島を巡り、自分のやりたいことをやりたいままにできたとのこと。

20歳前後のときは時間よりお金を優先に行動し、30代半ばになると、お金よりも楽しく過ごすための時間を大切にするようになったんですね。

誰しも年を平等にとっていき、残り時間はそのぶんだけ少なくなっていきます。自分は20台くらいのとき、時間が湯水のようにあると感じていました。

目標に向かって毎日、少しずつでも積み上げていかなくては。若い人との時間のズレを認識して、改めてそんなことを思いました。