ハッセルブラッドは、写真の偶然性を押し広げてくれる

ハッセルブラッド500C/Mはウエストレベルに構えて、真上からファインダーを覗き込んで撮影するという、少し変わったカメラです。

もう1つ変わった点があって、最初から付属しているウエストレベルファインダーを使うと、像が左右逆に見えるんですね。実際に撮影をしようと思うと、これがかなりやっかいです。頭がこんがらがります。

PME51プリズムファインダーで試しに撮影を

そのため亡くなった伯父さんの防湿庫に眠っていた、PME51プリズムファインダーというのを使ってみることにしました。

これを使うと、まずファインダーが通常の一眼レフカメラと同じようにアイレベルにすることができます。さらに見える像も現実のまま。つまり左右逆になっているものを、正常な状態に戻してくれるのです。

今日、このプリズムファインダーをつけて、少し撮影をしてみました。

結果は、思った以上に良かったです。見たままに撮影できるというのが、いかに楽なことか。アイレベルで構えて撮影できるというのも、普段慣れている作法なのでやりやすく感じました。

「うまく撮れているかわからない」

そう思いながらも、「やはりウエストレベルファインダーに戻そうかな」と考える自分がいます。

ウエストに構えて上から覗き込み、左右逆に見えている像を苦労して撮る。この状態で撮影をすると、正直言ってうまく撮れているかどうかよくわからないんですよね。

でもその、「うまく撮れているかどうかわからない」という部分は、すごくおもしろいことなんじゃないかと思うんです。

その不安定さや偶然性は、フィルムカメラのおもしろさともつながってきます。デジカメのように、その場でプレビューを見れるわけではない。きちんと撮れているのかどうか、わからない。シャッターを押してしまったからには、もう祈るしかない。

ハッセルブラッドのウエストレベルファインダーは、そういう偶然性のおもしろさをさらに押し広げてくれるように思えたんです。

今日、撮りきった分は現像に出してみたので、その結果を見てからどちらのファインダーで撮っていくかを決めていこうかなと思います。