海外でよく聞かれる2つの質問

アイルランドに来て、よく聞かれる質問がふたつあります。ひとつが、「日本のどこに住んでるの?」。もうひとつが、「日本で仕事は何やってるの?」です。

これはぼくが日本人だから聞かれているわけではなく、初対面でこれらを聞くのは定番のように思います。

ここで、「東京だよ」とか「京都に住んでるよ」と答えられれば話は盛り上がるのでしょうが、「金沢です」と答えても100%「ふーん」で終わります。まあ海外の人にとってメジャーな地名じゃないのでしょうがないですね。

でもあまりにも同じことを聞かれるので、「ふーん」という反応のあとに「金沢っていうのは、日本の真ん中くらいにある都市なんだ。東京まで新幹線で2時間半で行けるよ」と話をつなぐようにしました。すると「東京」というワードが出てくるので、「そういえば俺の友だちが東京に行ってさあ…」と話題が続くようになりました。

もう一つの定番の質問である「仕事はなに?」は、あまりにもよく聞かれるので答えるのがうまくなってきました。

大概、「ライターです」と言えば、意味は通じます。するとその後に、「何書いてるの?」とほぼ必ず聞かれます。

ぼくはビジネス雑誌や医療系のインタビュー、観光雑誌の飲食店の紹介など、依頼が来れば節操なくなんでも受けるんですよね。それらをダラダラ話してもまずピンとこないと思うので、「ビジネスのことを主に書いているよ」と答えることにしています。

ここで話をやめれば「へー、そうなんだ」で終わってしまうので、最近は事例を話すようにしています。

「例えば、会社の社長にインタビューをするんだよ。彼からビジネスモデルやビジョンを聞いて、それをコンパクトにテキストにまとめる。そして雑誌やウェブサイトへ掲載し、多くのひとに読んでもらうんだ」

こういうふうに話すと、「へー、それはいい仕事だね」と相手も納得してくれます。

もちろん日本にいるときも同じような質問をよくされたと思いますが、なぜかしら英語で答えるほうが自分の考えがうまく整理できます。言語の性質が違うからですかね。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。