エアビーのホストをやってみようかと夢想した結果

エアビーアンドビーをユーザーとして使ってみると、「自分もホストをやってみようかな」と思えてきます。

使っていない部屋を、外国人観光客の宿泊先として利用してもらうのです。うちは金沢市の街なかにあるので、需要はあるでしょう。ぼくはフリーランスなので時間の融通もききます。やろうと思えばできそうです。

でも取らぬ狸の皮算用で考えるだけならいくらでもできますが、「まあ自分には無理だな」と想像の範囲内だけにとどめています。

なぜ無理と思うか。プライベートの空間に知らないひとがいるという状況を、たぶんぼくは受け入れられないんですよね。

たまにならできると思います。年に一回とか。それも一泊か二泊くらいなら。それを仕事として毎日やるのは性格的に絶対に無理ですね。

パリでお世話になっているサイードは、経験豊かなスーパーホストです。スーパーホストになるとプロフィールに称号が付き、検索も上位に出るようになります。

サイードのスケジュールを見てみると、なんと2月いっぱいまでずっと埋まっていました。ぼくが出ていったあとも、ずっと誰かがこの家にお世話になるのです。

サイードが専業のオーナーであればめでたいことだと思うのですが、普通に会社勤めをしているひとです。しかも重要なポジションにいるらしく、毎日かなり忙しそう。それなのに数珠つなぎに訪れるゲストの相手をするのです。すごいなあと、感心してしまいます。

ゲストのなかには、きっとITに弱い人もいると思います。家の場所を教えても、すんなり来れないひともたくさんいるはず。家に来てもらうだけで一苦労です。

来たら来たで、家のなかのルールを教えなくてはなりません。

きちんと守ってくれるひとならいいですけど、ぼくに教えてくれるときも「食材はちゃんとまな板の上で切ってね。お皿の上で切らないで」とか、「洗濯は一度だけなら無料でOKだよ。何回もするひとがいるから二回目からは有料にしたんだ」とか、いろいろと苦労のあとが垣間見えます。

サイードは十分な稼ぎがあるはず。どうして時間のないなか、こんなに面倒なことをするんだろう、と不思議に思います。でもきっと、こうして知らない国の人たちと出会ってもてなすのが楽しいんでしょうね。

苦労をかけないよう、キレイに汚さず部屋を利用して次の方へバトンタッチします。


中判フィルムの美しさに心打たれ、伯父さんの遺品ハッセルブラッドで写真を撮るように。年に数回、海外へ一人で行き、フィルム写真と旅行記を発信しています。