つまらないビジネス書に出会ったら、1/3で読むのをやめる

皆さんは本を読んでいて「ちょっとつまらないな…」と感じたらどうしますか。読むのをやめますか。それとも「終盤におもしろくなるかも」と読み続けますか。

これは本の種類にもよると思います。小説であれば、序盤がつまらなくても読み続ける人が多いかと。序盤は登場人物の紹介的な部分なので、そんなにおもしろくないですからね。

でもビジネス書の場合は別です。1/3読んでつまらなかったら、ぼくは読むのをやめてしまいます。どうしてかというと、その後におもしろくなる見込みがないからです。

著者の言いたいことの大半は、序盤の1/3にある

ビジネス書というのはワンテーマで書かれることが多いです。本のタイトル部分こそ、著者がもっとも言いたいことのはず。そして伝えたいことのいちばん濃密な部分は、最初の1/3にあると思うのです。

本というのは、一般的な文字数で10万字もあります。ひとつのテーマで10万字も使って伝えたいことって、そうそうにないです。文字数がもたないと想像します。※くどいですが、小説など物語は別です。

では最初の1/3(3万字)で伝えたあとの残りは何かと言うと、「本という体裁にするためエピソードを増やした」と想像します。

ぼくは本を書いたことがないので実際のところわかりませんが、特にビジネス書は最初の1/3くらいがいちばん熱量が高いです。その後は話が枝葉に分かれて細かくなっていく感じ。本当に伝えたいことを説明するのに、そんなに多くの言葉は必要ないんですよね。

つまらない本は、読みたい本に出会うための必要な出費

そのため最初の1/3すらおもしろくないと感じたなら、残りの2/3はそれ以上につまらない可能性が高いです。最初にも書きましたが小説ならいざしらず、ビジネス書でそういった感じならそこで読むのをやめてしまいます。

もちろんお金を払って買ったものですから、もったいないと感じる部分はあります。でも本って、もともとの値段が安いものです。何冊か読んでみて、たまにものすごくあたりがあればラッキー。それを探し当てるまでの必要な費用だと思えば、まあそんなものなのかなと。

例えば(何度かこのブログで書いていますが)仕事術の本をぼくは何冊か読んできました。でも唯一、「これは本当に良い本に出会えた」と思えたのは、中島聡さんの「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」だけでした。

ほかにも良い本はあったかもしれませんが、内容を覚えているのはこれだけ。実際の仕事に応用して、かなり仕事がスピードアップしました。

この本に最初から巡り会えるならそれに越したことはないですが、それまでにいわゆる仕事術の本を何冊も買っています。そうして「はずれ」とか「まあまあ良かった」という本を経たあとに、この本にたどり着いているわけです。それまでの本は、必要な出費と考えるほかありません。

「1/3まで読んでつまらなかったらやめる」をマイルールに

「途中まで読んでしまったから、ここでやめるのはもったいない」という考えを、埋没費用(サンクコスト)と言ったりします。

お金だけロスするならいいですが、最後まで読んで「やっぱりつまらなかった」となれば、なによりそこに掛かった時間がもったいないですね。時間は取り戻すことができません。

特にビジネス書に関しては、「1/3まで読んでつまらなかったらやめる」というのをマイルールにして、これからも読んでいきたいと思います。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。