悪名高いAppleバタフライキーボード。リズム良く打てる利点も

普段、文章のほとんどをMacBook Pro 13インチで打っています。MacBook Proには、2016年モデルからバタフライ構造のキーボードが搭載されています。

バタフライ構造とは、打鍵したときの沈み込みが少ないキーボードです。従来のシザー構造より、安定性が4倍向上したとAppleは説明しています。

自分のMacBook Proは第2世代のバタフライキーボードです。最新の第3世代では、キーの裏側にシリコンの膜がはさまれ、より静かに、またホコリも入りにくくなったと言われています。

キーの不具合は、エアダスターで直す

ただこのキーボードは賛否が分かれているようです。打鍵音よりも、ホコリでキーが効かなくなるという問題をよく目にしますね。

打ってみるとわかるのですが、キーの沈み込みがすごく浅いです。キーの裏にホコリがたまり効きが悪くなるのは、まあ自然現象に思えます…。

そういう自分も、たまに「V」のキーが沈み込んだまま戻らなくなることがあります。作業をしていてこの状態になると、結構、困ります。「V」は親指シフトで打つ場合、「ふ」の文字に当たります。「ふ」という文字は普通によく使うので、そこが不能になるとテキストを打つ作業が物理的にできなくなってしまいます。

Appleはこの問題を認めていて、キーボードに不具合がある場合は特定の機種に限って無償での修理を受け付けています。
>> MacBook および MacBook Pro キーボード修理プログラム

これまでに何度かキーが埋まりましたが、そのたびにエアダスターを吹きかけると直りました。原因がホコリなので、吹き飛ばせば元に戻るのはまあ理屈通りです。

反発力が文章を書く上でリズムを生む

そういった問題はありますがキーボードの打ちやすさという点では、ぼくはとても気に入っています。以前のMacBook Proよりも打ちやすく感じるんですよね。

それはなぜかというと、ひとつには「適度な反発力がリズムを生み出す」というのがあります。確かにキーが浅くて、慣れるまで戸惑いました。でも打っているうちに、この設計が心地よく感じてきました。文字を打っていて、うまくリズムが取れる感じ。

「このキーボードじゃないとだめだ」とまでは全然思いませんが、ごく一般的なキーボードより生産性はアップするように思っています。

製品に宿るフィジカルな心地よさ

もうひとつは、キーそのものの触り心地の良さです。これはアップル製品の全般に言えるんですが、単純にキーボードに手を置いていると、適度にざらついている感触が指先にフィットするんです。

Appleはこの「触り心地のよさ」にこだわったように思えます。指先という敏感な部分が触れるところですから、触るだけで気持ちが上がるというのは重要な要素です。

最近は売上が落ちてきて色々と言われはじめているAppleですが、製品のフィジカルな快適さは哲学として染み付いています。

これからも(エアダスターで直しつつ)このキーボードでたくさんの文字を打っていきます。


金沢在住のフリーランス・ライター。2014年より海外への一人旅をはじめる。これまでに訪れた国は16カ国。旅に使っているカメラは、2016年秋に亡くなった写真家の伯父・富岡省三氏のHasselblad 500C/M。