喫茶店が衰退したのは、SNSがその役割を担うようになったから?

自分が大学生のころ(90年代なかば)、学校の近くに喫茶店がいくつもありました。今もそうなのかな。ともかく当時は喫茶店がいくつもあって、そのうちのひとつによく通っていました。

カウンターとテーブル席が4つくらいの小さなお店です。切り盛りしているのはママさん一人か、たまにアルバイトの女の子が一人加わります。

そこへ行くととりあえずはカウンター席に座りコーヒーを飲んでいました。そのころはタバコを吸っていたので、プカプカと煙をくゆらせていましたね。

すると顔なじみのひとがやってきて、同じようにカウンター席に座ります。最初はお互いママさんと話したり漫画を読んだりしているんですが、何かのきっかけで話したりする。

大概は同じ大学のひとなので、話題には事欠きません。そのうち顔なじみが増えていって、「その喫茶店へ行けば誰か知っているひとに会える」という状況が生まれます。

そのため暇な時間があると、その喫茶店へ足を運んでいました。そこへ行けば、知り合いの誰かか少なくともママさんには会えるからです。

喫茶店はプラットフォームの役割を担っていた

今日、そのことをふと思い出して、「あのころの喫茶店は、いまで言うプラットフォームの役割をしていたんだな…」と気付きました。

プラットフォームとは、ひとが集まる場所を指します。例えばTwitterやフェイスブック、Instagramなどがそうですよね。運営会社は場を提供しているだけ。その趣旨に賛同したひとが集まって、コンテンツを発信したりそれを読んだりして楽しんでいます。

プラットフォームでリアルな友達と出会うこともあれば、そこで新たに知り合った人と仲良くなるケースもあります。

プラットフォームで知り合っても、それほど深い間柄になることは稀です。「なんかよく見る人だな」と思ってどちらからともなく話しかけ、いつの間にか会話するようになる感じ。これって当時の喫茶店とそっくりだと思いました。

喫茶店が減少したのは、SNSが盛んになったから…?

喫茶店もその場所を気に入った人が集まり、いつしか常連になります。常連同士が顔を合わせるうち話をするようなり仲良くなる。かといって喫茶店の外で会うということはしません。あくまでも「喫茶店で出会ったときだけ話す」というゆるい関係です。

心を許せる親友ができるわけではないですが、顔を出せばなんとなく楽しい時間を過ごせる。たまに良い情報を得られることもある。つまらなくなってきたら、行くのをやめればいい。学校や職場と違って、必ず行かなくてはならないところではないのですから。

喫茶店の数はどんどん減っていると聞きます。その理由は、ファーストフードの出店やカフェ文化が根づいてきたことかと思っていましたが…(もちろんそれもあると思います)。

意外と「SNSが喫茶店の役割を奪った」のかもしれませんね。