ゆっくり書く。何度も見直す

2年くらいブログを毎日書いていましたが、今年のGWを境に途切れました。連日、撮影の仕事が入って、続けるのが物理的に厳しいと判断しました。

連続更新はいつか途切れるものです。自分としてもそろそろやめたかったので、良い頃合いでした。

どうして毎日更新をやめたかったのか。

習慣とは恐ろしいものです。毎日書き続けると、ともかくアップすることが目的になってしまいます。「ひとつのまとまった文章が書ければそれでいい。それでその日のタスクを消せる」。ブログ更新がタスク化してきて、行為そのものを楽しめなくなっていました。

おそらくGWにみっちり仕事が入らなければ、今も変わらず無理矢理にでも更新し続けていたと思います。スケジュールが立て込んで物理的に更新できなくなったのは、自分にとって言わば幸運なできごとでした。

ネガティブな感じになってしまいましたが、ブログを毎日書くと良いことがたくさんあります。もし「ブログを書きたいけどどうしよう」と悩んでいる人がいれば、その背中を全力で押したいです。

数ある良いことの中でひとつ上げるなら、執筆のスピードアップがあります。

毎日ほぼ決まった分量を書き続けると、ある地点から文章を書くのがぐっと楽になります。おそらく閾値を越えると、自分の脳内から文章を出すこと(アウトプット)に慣れるんでしょうね。ぼくも1,000文字程度なら15分で書けるようになりました(「何を書くか」と考える時間は別です)。

過去の自分のブログを見返してみると、「執筆のスピードが速くなった」と誇らしげに書いています。つまり当初は、それを成果だと思っていたんですね。

しかし執筆が速くなるにつれ、「これでいいのかな」とも思うようになりました。こんなパパっと書いたものを、自分の名前をつけたブログで上げ続けていいのかなと。

もちろん速く書こうが遅く書こうが、読む人にとっては関係ありません。問題となるのは一点。その文章がおもしろいかどうかです。でもそういった他者からの視点とは別に、自分自身に違和感がでてきました。

文章を書くという行為は、自分のなかで優先順位がかなり高いはず。なのに歯磨きと同じように習慣化して、「15分で一本書けた!」と満足してていいのかなと。

そんなことを思っていたなかで毎日更新をやめてみると、文章の書き方がコロッと変わりました。単純にスピードが遅くなったんです。書き終わるまでがゆっくりになり、何度も何度も見直して書き直すようになりました。

ぼくは毎日特別な体験をしているわけではないし、斬新な視点を持っているわけでもありません。非常に凡庸な人間です。

そういう人間が文章を書いて世間へ出そうと思うと、「できることはなんだろう」と思いを巡らせます。

少なくともそれは、15分でぱぱっと1000文字書くことではないはず。むしろその逆で、丁寧に書いて丁寧に見直し、文体を磨き上げることではないだろうか。そんな風に思えてきたんですね。

毎日、ブログを更新していたときも、「もっと丁寧に書きたい」「執筆そのものを楽しみたい」そんなことを心の中で思っていたんでしょう。きっと。だからGWで毎日更新が途切れたとき、ぼくはそれを半ば歓迎して受け入れました。

もう2年以上も、ともかく毎日書いてきたんだ。ここらで少しスピードを緩めてもいいじゃないか、と。

そこで少なくともブログやnoteは、ともかくゆっくり書いて何度も見直すようにしよう。そう決めました。

それでどうなるのかはわかりませんが、ともかく執筆との付き合い方を根本的に変えていきたいんです。突き詰めると、自分の文章をもっと好きになりたい

これはぼくが年を取ってきたから思うのか、それとも「こうしたほうが良い」と直感が働いているのか。その答えが見つかったら、また書いてみたいと思います。そのときもまた、ゆっくりと書いた丁寧な文章で。

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