本棚にあるだけで、満たされる。写真家による写真集の魅力

ぼくは年に5〜6冊くらい、写真家の写真集を買っています。
(以下、この文章での写真集は、写真家の写真集を指します)

最近では、今城純さんの『forward』を購入しました。
フランスの各地にあるメリーゴーランドを撮影して、一冊の本にしたものです。
とても素敵でした。

皆さんは、年にどのくらい写真集を買いますか。

ひょっとしたら、写真家の写真集を買ったことがないひともいるかもしれません。

開くのは、1年に2〜3回

もし、本屋やネットで「この写真家は全然知らないけど、すごく素敵な写真集だな」と思ったなら、試しに買ってみることをおすすめします。

正直言って、「買ったはいいけど、それほど頻繁に開かない」みたいになるかもしれません。

ぼくは買ってすぐにひと通り見て、そのあとは本棚へ入れておきます。
改めて開くのは、年に2〜3回

なんだかもったいない気もしますが、でもそれで十分満足なんです。

本棚に自分の好きな写真集があるだけで、不思議と心が満たされるんですよね。

写真集はフロー型でなく、ストック型の媒体

それは、写真集がストック型の媒体だからです。

紙で作られる雑誌や書籍は、フロー型とストック型に分けられます。

フロー型とは新聞や週刊誌など、新しい情報に価値があるものです。

目的を「読むひとへ新しい情報を届ける」に置いているため、紙の質にはこだわりません。

過不足なく読めればそれで良い。
ほとんどのひとは、一度読んだらゴミ箱へ捨てるでしょう。

新聞や週刊誌などの売り上げが落ちているのは、その性質上、ネット記事でも満足度が変わらないからですね。

一方、小説や写真集は、ストック型の媒体です。

記載されているものは、年月が経っても耐えられる普遍的なもの。

特に写真集は、きれいな色を出すため紙そのものにこだわっています。

装丁も作家がこだわったデザインにしっかりした作りをしていて、一度読んだ後も本棚へ大切にしまっておきたくなります。

高橋ヨーコさん『WHITE LAND』

本棚にあるだけで、心が満たされる

写真集を本棚にしまうと、ふとしたときにその存在に気づきます。

背表紙に作家の個性が出ているため、ほかの書籍に比べて存在感があるんですね。

存在を認めたその瞬間、一度見た写真も心の中に蘇ります。
一瞬のことかもしれませんが、それだけで心は潤いを感じます。

好きな写真集が棚にあるだけで満足できるのは、「大切にしたい」と思う、その独特な存在感にあるのです。

濱田英明さん『ハルとミナ』

好きな写真集に出会うのは、人生の喜びのひとつ

ネットを見ていると、処理する情報が多すぎると感じて、なかなか「ゆっくり写真集を見よう」とはならないかもしれません。

でもひとりの作家が時間を掛けて作った写真集は、手にするだけでその思いを感じるし、本棚に入れておけば心が豊かになります。

好きな写真家に出会って写真集を手に入れることは、人生の喜びのひとつとすら思います。

もし気にかかった写真集を運良く見つけたら、買ってみてください。

通販で写真集が買える、サイトの紹介

最後にこれまで通販で買ったことのある、写真集の取り扱い店舗(サイト)をご紹介します。

book obscura
吉祥寺の井の頭公園近くにある写真集専門の古書・新刊書店です。写真家を招いてのトークイベントや展示も行っています。メルマガ登録すると、新入荷の写真集を教えてもらえます。

ON READING
名古屋市千種区に店舗を構える、ブックショップ&ギャラリーです。写真集だけでなく、アート系の本も充実しています。メルマガ登録で、新入荷の写真集や書籍、アートブックを知らせてくれます。

shashasha
オンライン専門のフォトブックコレクションストアです。日本人をはじめとして、アジア作家に強いのが特徴です。

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