風邪をひいて気づいた、間違いだらけの昔の常識

先日、風邪をひいてしまいました。

仕事をしている人なら誰でも思うでしょうが、ぼくもまた「一日も早く風邪を治したい」と思いました。

自分が子どものころなら、すぐ医者へ行って、注射一本打ってもらうところです。

すると熱が下がって、翌日はケロッと治っていることが多かったです。
でも今の病院は、風邪ぐらいで注射を打たなくなりました。
なぜでしょうね。

それはともかくとして、「一日も早く治したい」と思い、ネットで「風邪 早く治す」と検索しました。
自分の少ない知識で対処するより、様々な意見を読んだほうが治る可能性が高そうです。

そこで気づいたのは、なんとまあ昔の知識の間違っていたことか。
自分が子どものころ(30年以上前になりますが)、風邪を治すには以下みたいなことが常識とされていました。

・風呂に入ってはいけない
・栄養のあるものを食べる
・氷のうで額を冷やす
・身体を温めて、汗をたくさんかく

調べてみると、これらは風邪に効かないことがわかります。
むしろ逆効果の場合だってあるんです。
昔はこういったことを、思考停止でやっていたんだなあと思います。

なんでもそうですが、何か問題が起こったら、原因をつきとめないと正しい対処はできません。

そこで、そもそもなぜ風邪をひくのかを調べました。
するとわかったのは、その原因はウイルスの感染にあるとのこと。

身体の中に異物が侵入したら、ぼくたちの鼻や喉は追い出そうと抵抗します。
その抵抗が鼻水やくしゃみ、発熱、炎症など症状となって現れるのです。

ここまで調べると、「あ、風邪の症状は、ウイルスと戦っている証なのか。だったら、必要なものなんだな」とわかります。

ここで「風呂に入ってはいけない」が、正しくないとわかります。
身体は、ウイルスと戦うために体温を上げているのです。
だったら体温を下げず、むしろ温めてあげたい。
温かいお風呂にじっくり入るのは、ウイルスの撃退に有効なのです。

さらに「氷のうで額を冷やす」も間違っています。
熱を下げてしまっては、ウイルスへの抵抗が弱まってしまいますね。

また食事にも注意が必要です。
昔は「栄養のある肉類を食べろ」なんて言われましたが、消化は身体のエネルギーをたくさん使います。
消化の悪いものを食べるとその分、パワーを取られ、ウイルスと戦えなくなってしまいます。

食事は十分な水分と、栄養価が高く消化の良いフルーツにすべき。
昔は消化が良いからとお粥をよく食べていましたが、それも栄養面から考えると意味がありません。
お粥を食べるくらいなら、食べないほうが良いくらいです。

体温を下げないよう身体を温めることは大切ですが、「汗をたくさんかく」は逆効果です。
汗をかくと体力が消耗します。
これもまた、ウイルスと戦うためのエネルギーを無駄に消費してしまいます。

風邪を治そうと思うと、「鼻水・くしゃみ・発熱・炎症」を抑えようと考えます。

でも症状の理由を知ると、「ウイルスと戦っている証のその症状を、無理に抑えてしまっていいのかな」と疑問を持ちます。

結局、2日ほど仕事を休んで、ともかく温かくして寝続けることにしました。
余計なことをせず、ウイルスと戦っている身体を、全力でサポートすることにしたのです。

風邪薬は「症状の緩和」だけなので飲む必要がないと判断し、水分を取りながら延々と寝るだけ。
風邪薬も、氷のうも、栄養ある食べ物も、何もなし。
すると、3、4日ほどでかなり良くなりました。

なるほど、風邪を治す最短の方法は、「余計なことをせず、温かくしてひたすら寝る」とわかりました。

「常識は当てにならない」。
これは、あまりに使い古されたフレーズです。

でも風邪をひいて治してみて、改めて常識は当てにならないと思いましたね。
昔から言われていることをそのままやっていたら、風邪を治すのに何日掛かっていたことか。

常識の優れている点は、考える手間を省いてくれることです。
「みんなやっている」と思えば、それが行動の後押しにもなります。

でもそれは、正しいことを意味しません。
誰かが言った意見を多くのひとが信じ、いつの間にか世間に定着しただけのものです。
常識の根本的な理由をみんながみんな考えて、確信を持って行動しているわけではないんです。

考えずに済むので楽ではありますが…、盲目的に従うと真実にたどり着くまで遠回りになる。
常識は風向きによって方向の変わる、風見鶏のようなものですね。

フラフラした風邪っぴきの頭で、そんなことを思いました。

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