Macのライブ変換を使いづらいと感じる理由は、 ノイズが脳にどんどん溜まっていくから

すごく使いづらかったです。
Mac標準搭載の「ライブ変換」を使ってみましたが、一週間で断念しました。

ライブ変換は文章を打つと、スペースキーを押さず自動的に、漢字やカタカタへ変換していく便利な機能です。

「攻略次第で、劇的に執筆が速くなるかも」と思いましたが、無理でしたね。
その理由は、次々に変換されるがゆえ、文脈とは無関係の漢字が頭に入る「ノイズ」が原因でした。

この記事では、ライブ変換がなぜ使いづらいのか、その根本的な原因を突き止めます。
逆説的に、ここに書く原因を解消できれば、使える機能となりそうです。

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Macのライブ変換を使いづらいと感じる理由とは

まずは、機能を簡単におさらいします。
ライブ変換は、アップルが2015年9月30日・OS X El Capitanスタート時から搭載しているテキスト自動変換機能です。

通常はテキストを打ったあとに、スペースキーを押して漢字やカタカナへ変換します。
一方、ライブ変換は、その名の通り、文字を打っているそばから次々と自動で変換されていきます。

スペースキーを押す手間がなくなり、理論上はタイピングスピードが向上する。
そんな未来的な機能です。

今回で、2度目のチャレンジだったが

ただ素晴らしい機能のわりに、使っている人をそれほど見かけません
検索で「ライブ変換」と調べてみても、オフの仕方が数多く出る始末。
デフォルト設定のため使用してみるものの、みんなオフにしてしまうんですね。

かくいう自分もそうでした。
2015年のOSをインストール時に、「確かにすごい機能だが、使いづらくて執筆に集中できない…」そう思い、早々にやめた記憶があります。
今回、改めて使用してみて、やはり使いづらいと中止しました。

原因は大きくわけて、3つある

では、ライブ変換のどういうところが、使いづらいのでしょうか。

原因は三つあります。

1 誤変換が目に入り、脳にノイズが入る
2 慣れていないから、執筆のリズムが狂う
3 漢字ばかりの文章になる

一つずつ、解説します。

1 誤変換が目に入り、脳にノイズが入る

ライブ変換は文章を書いているそばから、どんどん漢字へ変換されます。

変換はある程度の長さを書くと、文脈を理解して正しいものに変わります。
しかし書いている途中は、たびたび意図しない漢字に変換されていきます。
この意図しない変換が目に入り、ノイズとなって脳が疲弊してしまうんです

思考は、一度に一つしかできない

文章とは、頭の中で思考しながら書くものです。
執筆中に話しかけられると、書く手を止めないと会話できないと思います。
原則として、思考は一度に一つしかできないのです。

文章を書いているとき関係ない漢字が目に入ると、脳が一旦、それを理解しようとします(思考は一つしかできないため)。
でも無関係とわかり、その都度「これは余計なものである」と排除する作業が生じます。

この無駄な作業を行う結果、ライブ変換を使うと脳が想定以上に疲れてしまうのです。

これが最大の問題点

ライブ変換なしで普通に文章を書いてスペースキーを押しても、変換候補は出てきます。
でもそれらは、ノイズとなりません。なぜか。

それらはあくまでも、別に表示されるポップアップの中です。
書いているひらがなは、そのまま文中に残っています。

そのため脳は、「別の漢字が出ているけど、これはあくまでも変換候補」と捉え、視界から反射的に除外します。
つまり脳のリソースを使わないんですね。

一方、ライブ変換だと、打っているひらがながどんどん変換していくため、ノイズを処理する手間が生じます。
これがライブ変換が使いものにならない、最大の問題点です。

結果的に、生産性が落ちてしまう

ライブ変換を始めてみて、確かに文章を書くスピードは少し速くなったかもしれません。
でも、ものすごく肩が凝るようなりました。

もともと、肩凝りの体質じゃないんですけどね。
脳の疲労感も、これまで以上に感じます。

1日に使える意思の力は決まっているので、同じ分量の文章でエネルギーを余計に使うのは非常に燃費が悪いです。

少しくらいスピードが速くなったとしても、結果的に1日の生産性が落ちてしまえば元も子もありません

2 慣れていないから、執筆のリズムが狂う

2つ目の原因として、執筆リズムの狂いがあります。

特にタイピングは「打鍵」というくらいですから、リズムが大切。
文章を大量に書く人は、キーボードの触感を大切にしていると思います。

つまり変換にスペースキーを叩くのは、リズムの一つになっているんです。
それがライブ変換になると、不要になる。
結果として執筆のリズムが狂い、うまく文章が出てこなくなりました。

ただこれに関しては、使い始めてから3日目くらいで、気にならなくなりました。
「慣れ」で解決できる部分ですね。

3 漢字ばかりの文章になる

最後に、「文章が漢字ばかりになる」という問題があります。

ライブ変換にまかせていると、どんどん漢字に変わってしまうんですよね。
漢字ばかりの文章って、読みづらいです。
その反対に、ひらがなばかりの文章も読みづらい。

漢字とひらがなは、バランス良く配置することで読む人の負担を減らせるのです。

そう思って、ライブ変換を使いながらいちいちひらがなに戻していました。
すると、そのうち学習機能が働いてきました。

使っている人間の癖を覚えてくれるので、直す頻度が落ちていくんですね。
こちらも「2 慣れていないから、執筆のリズムが狂う」と同様、使っていくうちに解決する問題と思いました。

問題は、脳のノイズを減らせるかどうか

結局、いちばんのボトルネックは、「1 誤変換が目に入り、脳にノイズが入る」だと思います。

書いている文章が誤変換なく、パーフェクトに変わっていけばノイズとはならないでしょう。
現状はそうなっていないため、とりあえずライブ変換はやめることにしました。

ライブ変換より、ショートカットキーが効果的

ライブ変換をやるより、テキストのショートカットを憶えたほうが生産性がアップするはずです。
Macでテキストを打つときの、おすすめのショートカットを参考にしてみてください。

OSアップデートのたびに、試してみます

ライブ変換は未来的なおもしろい機能ではありますが、ノイズが頭に溜まるのがいただけません。
特に1000文字以上の文章を書くには、脳の疲労が激しくておすすめしないです。

これからもOSのアップデートのたびに、一応は試してみると思います。
タイピングスピードのアップは、執筆するものにとって魅力的だからです。

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Hasselblad 500C/Mで、写真を撮っています。