ハイエンドスマホの両者は、どちらが優れているか。
OnePlus 8 Proを使いはじめて、一週間くらい経ちました。
開封の際の記事は、以下に書きました。
予想通り、快適なスマホです。
それまでに使っていたのはGalaxy Note10+なのですが、このふたつは価格帯もスペックも非常に似ています。
そこで両者の形状や使いやすさなど、比較検証してみることにしました。
自分はOnePlus 8 Proのほうが好みですが、皆さんはどう感じますか。
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OnePlus 8 Proのレビュー。Galaxy Note10+との比較を検証
スペックの比較
まずはスペックを表組みで並べてみます。
OnePlus 8 Pro | Galaxy Note10+ | |
SoC | Snapdragon 865 | Snapdragon 855、またはExynos9825 |
ストレージ | 128GB、256GB | 256GB、512GB |
RAM | 8GB、12GB | 12GB |
バッテリー容量 | 4510mAh | 4300mAh |
モニター | 6.78インチ(3168×1440) | 約6.8インチ(3040×1440) |
リフレッシュレート | 120Hz | 60Hz |
アウトカメラ | 超広角:4800万画素 標準:4800万画素 望遠:800万画素 | 超広角:1600万画素 標準:1200万画素 望遠:1200万画素 |
ズーム | 3倍の光学ズーム、30倍のハイブリッドズーム | 2倍の光学ズーム、10倍のデジタルズーム |
動画機能 | 4K 60fps | 4K 60fps |
インカメラ | 1600万画素 | 1000万画素 |
サイズ | 74.4×165.3×8.5mm | 77.2×162.3×7.9mm |
重量 | 199g | 196g |
カラー | オニキスブラック ウルトラマリンブルー グレイシャルグリーン | Aura Glow Aura Black Aura White Aura Blue |
見比べると、SoC・バッテリー容量・リフレッシュレート・カメラなどで、OnePlus 8 Proのスペックが優れているのがわかります。
もちろんスマホはスペックだけで測れません。
実際の使い心地はどうか、ひとつずつ検証します。
形状の比較

まずはハードウェアから見ていきましょう。
ふたつ並べると、形状からよく似ています。
サイズ自体はOnePlus 8 Proの方が大きいと思いますが、横幅が狭い分、スリムに見えます。
また、どちらも全画面型のディスプレイで、サイド部分は曲線を描いています。
フロントカメラにパンチホールを採用しているのも同じです。
持ちやすさ
どちらが持ちやすいかと言えば、OnePlus 8 Proが良いです。
OnePlus 8 Proのほうが、厚みはあります。
でも、横幅が2.8mm小さいんですね。
わずか2.8mmとはいえ、手にしたときのホールド感が良いです。
ただし幅が狭い分、ディスプレイサイズはOnePlus 8 Proのほうが狭く感じます。
持ちやすい方を取るか、大きく見える方を取るか。
悩ましい選択です。
パンチホールはどちらも邪魔にならない

フロントカメラは、双方ともパンチホールを採用しています。
OnePlus 8 Proは画面左上の配置で、Galaxy Note10+は画面中央です。
サイズは、わずかにGalaxy Note10+の方が大きいですね。
サイズと配置が異なるにせよ、使用している分には、どちらともまったく気になりません。
OnePlus 8 Proのマナーボタンが操作しやすい

サイドのボタン部分に目を移します。
こちらは配置違いで電源ボタンと音量ボタンがありますが、もっとも大きな違いはOnePlus 8 Proにマナーボタンがついていることです。
サイレント・バイブ・着信音の3つを選択できます。
物理的なマナーボタンがあるため、着信や通知音の設定をすぐに変更できます。
これは好き好きかもしれませんが、ぼくはマナーボタンのあるほうが便利に感じます。
カメラ部分の出っ張り

背面には、どちらも縦一列にレンズが配置されています。
ハイスペックスマホは、カメラが大型化しています。
8ヶ月遅れで発売されたOnePlus 8 Proのほうが見るからに大きいのは、しょうがないところです。
出っ張りも、Galaxy Note10+が約0.3mmに対し、OnePlus 8 Proは約2mmもあります。
カメラを重要視するひとって、どのくらいるのでしょうか。
ぼくはそこまで高性能なカメラを求めていないため、レンズは小さめのデザインが好みです。
デザイン面に限れば、Galaxy Note10+のカメラの形状が好みですね。
反応速度
ここから、ディスプレイの反応の良さをみていきます。
スマホはそのほとんどタッチ操作なので、重要な部分です。
CPUの速度比較
指針となるCPUに関しては、OnePlus 8 Proが1世代新しいものを使っています。
性能計測アプリの3DMARKのランキングを見てみると、OnePlus 8 Proが19位の7090ポイント、Galaxy Note10+が75位の5598ポイントでした(執筆時現在)。
大差をつけて、OnePlus 8 Proが優れています。
数字上の性能差だけでなく、使っていてもその差は感覚的にわかります。
OnePlus 8 Proのほうが、キビキビと動きますね。
ただ自分の経験上、OnePlus 8 Proはフリーズすることが何度かありました(Galaxy Note10+は、ほぼフリーズの経験なし)。
生体認証はOnePlus 8 Proの精度が圧倒的に高い
どちらの機種も、指紋と顔の生体認証を搭載しています。
指紋認証は、どちらもディスプレイ上のセンサーに指を置いて行ないますが、これはもう圧倒的にOnePlus 8 Proに軍配が上がります。
指で軽く触れた程度で、すぐに認証をパスします。
かたやGalaxy Note10+は、指を所定の場所に置き、画面を押さないと認識しません。
起動もワンテンポ待たされる感じ。
一日に何度も行なうアクションなので、この部分の性能差は大きいです。
また顔認証もOnePlus 8 Proが一瞬で終わるのに対し、Galaxy Note10+は少しもたつくことがあります。
認証エラーになることもたまにあり、ハイエンドスマホにしては使いづらさを感じます。
操作性の良さ
「持ちやすさ」で書きましたが、横幅がOnePlus 8 Proのほうが小さいため、OnePlusのほうが操作しやすいです。
ただGalaxy Note10+は、設定やGalaxyアプリで補える利点があります。
カスタマイズで、Galaxy Note10+は使いやすくなる
例えば、ディスプレイのエッジ部分。
ここもタッチの反応範囲のため、OnePlus 8 Proを片手操作していると誤タッチをよくしてしまいます。
握っているとき指の腹がエッジ部分に触れて、意図しない反応が起こってしまうんですね。
Galaxy Note10+は、エッジ部分をタッチの範囲外にする設定があります。
地味ですが、これがとても大きい。
またGalaxyストアのアプリに、ディスプレイ操作をカスタムできるOne Hand Operation+があり、これがすごく便利。
「戻る」「進む」「スクショ」などを自分好みのタッチ操作にできるため、操作性が向上します。
One Hand Operation+については、こちらの記事に書きました。
Sペンをマウスのように使える

もうひとつ、Galaxy Note10+にあってOnePlus 8 Proにないのが、Sペンです。
Galaxy Note10+に収納しているスタイラスペンのSペンは、正直言って文字を書くには細すぎてストレスかかります。
それよりディスプレイの文字選択や小さいボタンを押すときなど、マウスのような使い方をすると快適さを感じます。
無理して使う必要はないですが、いざとなればSペンを使って操作できる。
これはGalaxy Note10+の大きなアドバンテージです。
ディスプレイ
ディスプレイの美しさや鮮明さについては、書くまでもないです。
どちらも肉眼では見分けがつかないほど、すばらしいです。
リフレッシュレート120 Hzは、非常になめらかで気持ち良い
ただどちらがよりすばらしいかと言えば、大差をつけてOnePlus 8 Proが良いです。
その要素の大きな部分は、リフレッシュレートの違いです。
リフレッシュレートとは「1秒間で画面を更新できる回数」を指しますが、Galaxy Note10+の60Hzに対し、OnePlus 8 Proは倍の120Hzです。
Galaxy Note10+も問題はありませんが、OnePlus 8 Proのスムーズなスクロールを体験すると、「ぜんぜん違うな」と実感します。
使っていて気持ち良いだけでなく、なめらかなスクロールは目の負担も低いです。
スマホは一日の多くの時間を使います。
少しの疲労度の違いも、積み上がっていけばその差は大きい。
ディスプレイに関しては、断然、OnePlus 8 Proをおすすめします。
OnePlus 8 Proの閲覧モードが良い
またOnePlus 8 Proには、閲覧モードという独自の仕様があります。
画面の彩度を極端に低くしたり白黒表示にできる機能で、たくさん文字を読むときなど、目の疲れを軽減してくれます。
カメラ・ビデオ性能
続いて、カメラとビデオ性能の比較です。
スペックの違いの表を、改めて掲載します。
カメラ・ビデオのスペック比較
OnePlus 8 Pro | Galaxy Note10+ | |
アウトカメラ | 超広角:4800万画素 標準:4800万画素 望遠:800万画素 | 超広角:1600万画素 標準:1200万画素 望遠:1200万画素 |
ズーム | 3倍の光学ズーム、30倍のハイブリッドズーム | 2倍の光学ズーム、10倍のデジタルズーム |
動画機能 | 4K 60fps | 4K 60fps |
インカメラ | 1600万画素 | 1000万画素 |
超広角と標準レンズの画素数は、OnePlus 8 Proが圧倒的に優勢です。
ただ画素数は、あくまでも「それだけの細かさに分割している」という指針に過ぎません。
Galaxy Note10+の標準レンズ1200万画素で、個人的には十分だと思います。
光学ズームに差がある(OnePlus 8 Proは3倍、Galaxy Note10+は2倍)のは、注目したいところです。
もちろん、2倍より3倍のほうが良いです。
撮影画像の比較
場所や時間帯など、同じ条件で写したのが以下の写真です(設定はすべてオート、トリミングなし)。
標準レンズ


標準レンズを比べると、明らかにGalaxy Note10+は過度な補正が掛かっています。
木々の緑や青空がビビッドになっていますね。
超広角レンズ


超広角も色合いに関しては、Galaxy Note10+の方が不自然に鮮やかです。
OnePlus 8 Proのほうがナチュラル。
また画角は、Galaxy Note10+の方がかなり広くて迫力があります。
いわゆる「映える写真」を撮りたい場合は、Galaxy Note10+のほうが良いかもしれません。
望遠レンズ


望遠になると、Galaxy Note10+も少しナチュラルな色合いになりました。
また画角はOnePlus 8 Proのほうが狭いです。
10倍ズーム


使いみちがあるかわかりませんが、10倍デジタルズームの比較です。
どちらもかなり荒いです。
解像度の低いOnePlus 8 Pro(望遠800万画素)のほうが、解像度の高いGalaxy Note10+(望遠1200万画素)よりも鮮明に思えます。
OnePlus 8 Proの30倍ズーム

最後にOnePlus 8 Proの30倍ズームも一応のせておきます。
荒いのは当然なんですが、少なくとも何が映っているかはきちんとわかります。
記録用としての用途はありそうです。
撮影機能にも違いがある
実際の画像のほか、それぞれの性能にも特徴があります。
OnePlus 8 Proは、マクロ撮影や動画のスローモーション撮影が可能です。
どちらも特殊な撮影ですから、必要な人にとっては嬉しい機能ですね。
一方、Galaxy Note10+には、数秒の動画撮影でベストショットを切り出すシングルテイクや、エフェクトの掛かった動画の撮れるライブフォーカスが使えます。
価格比較
最後に価格の比較を見てみましょう。
海外通販サイトのETORENでは、2019年8月発売のGalaxy Note10+が、95,000円弱となっています。
一方、2020年4月発売のOnePlus 8 Proは、90,000円前後(いずれも執筆時現在の価格)。
執筆時点の2020年9月では、ほぼ同じ価格と言っていいでしょう。
まとめ
同じ価格帯のハイスペックスマホの両者ですが、よりハイスペックでキビキビした反応、120Hzリフレッシュレートでなめらかなスクロールを望むなら、OnePlus 8 Proが良いです。
SペンやGalaxyの独自UI・アプリの恩恵を受けたいなら、Galaxy Note10+といった感じでしょうか。
ほかにも、OnePlus 8 Proには独特な高級感で所有感を満たしてくれる利点があり、Galaxy Note10+は多機能でかゆいところに手が届く細やかな設計があります。
甲乙つけがたいところなので、最終的には購入するひとが何を求めているかによりますね。
どちらも良いスマホであることには変わりないです。
OnePlus 8 ProとiPhone12Pro Maxの比較
OnePlus 8 Proは、iPhone12Pro Maxとも比較しています。
詳しい記事は、以下をご覧ください。
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