13インチと16インチ、この2つのラインナップは絶妙です。
ぼくはMacBook Proが好きで、2013年に15インチを買って以来、買い替えながら使い続けています。
現在、13インチ(2020)と16インチ(2019)の2台を使い分けています。
MacBook Proには13インチと16インチとの2サイズがあるわけですが、どちらを選ぶか迷いますね。
そこでこの記事では、13インチと16インチのどちらを選ぶべきか解説します。
ポイントは、価格・画面サイズ・重量の3つです。
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MacBook Pro13インチと16インチのどちらを買うべきか。ポイントは、価格・画面サイズ・重量

「価格と画面サイズと重量がポイント」と書くと、「処理能力はどうした」とツッコミが入りそうです。
もちろん処理能力は大切ですが、それより大切なのは「使う人が何をやるのか」ですね。
ポルシェやフェラーリがいくら優れた車だとしても、市内のスーパーマーケットへ行くのが使用用途であれば、コンパクトカーを選んだほうが便利。
スペックだけで計れないのが、パソコンのおもしろいところです。
スペックだけを見れば、明らかに16インチ
もしMacBook Proで長尺の動画編集を毎日やったり、巨大なデータサイズのRAWデータの画像編集を朝晩やるのであれば、16インチを選んだほうが断然良いです。
そもそも13インチと独立GPUも搭載する16インチとでは、GPUに差がありすぎます。
性能だけを見るなら、選択の余地はありません。
MacBook Pro16インチの性能について、以下に詳しく書きました。
そのためこの記事では、そこまで高負荷な作業はしない人へ向けて書くことにしました。
ではどういった人へ向けて書いているか?
この記事の想定読者
この記事は、以下のような人へ向けて書いています。
・毎日、数時間は必ずパソコンを使う
・主な利用用途は、ネットサーフィン、音楽・動画視聴、メール返信、テキスト作成
・たまに一眼レフカメラの画像編集
・たまに2〜5分程度の動画編集
・ゲームはしない
おそらくこのくらいの使い方が、いちばんのボリューム層でしょう。
ちなみに自分もここに入ります。
最重要は、処理能力ではない
ガツガツ画像編集や動画編集をやるわけでない、でも毎日何かしらでMacは使う。
そういったユーザーにとって、CPUやGPUの違いはそこまで大きな要素ではありません(もちろん、高いに越したことはないですが)。
こういった層にとって、速度は重要であっても最重要ではないんです。
最重要なのは、価格・画面サイズ・重量の3点なんですね。
価格の違い
では問題の価格の違いから、比べていきます。
表にしたのが、以下になります。
すべてカスタムなしの、いわゆる吊るしの製品です。
価格は税込表記にしました。
13インチの価格
下位モデル | 上位モデル | |
プロセッサ | 第8世代の1.4GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ | 第10世代の2.0GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ |
グラフィック | Intel Iris Plus Graphics 645 | Intel Iris Plus Graphics |
メモリ | 8GB 2,133MHz LPDDR3メモリ | 16GB 3,733MHz LPDDR4Xメモリ |
ポート | Thunderbolt 3ポート x 2 | Thunderbolt 3ポート x 4 |
価格 | 148,280円(256GB) 170,280円(512GB) | 207,680円(512GB) 229,680円(1TB) |
16インチの価格
下位モデル | 上位モデル | |
プロセッサ | 第9世代の2.6GHz 6コアIntel Core i7プロセッサ | 第9世代の2.3GHz 8コアIntel Core i9プロセッサ |
グラフィック | AMD Radeon Pro 5300M(4GB GDDR6メモリ搭載) | AMD Radeon Pro 5500M(4GB GDDR6メモリ搭載) |
メモリ | 16GB 2,666MHz DDR4メモリ | 16GB 2,666MHz DDR4メモリ |
ポート | Thunderbolt 3ポート x 4 | Thunderbolt 3ポート x 4 |
価格 | 273,704円(512GB) | 317,680円(1TB) |
月の使用額に約2,500円の差がある
比較しやすいよう最高モデル同士で価格差を見てみると、88,000円の差があります。
倍率にして、1.38倍です。
3年間使用するとして、月割にしてみます。
最高スペックの13インチが229,680円ですから、ひと月に掛かる費用が6,380円。
さらに日割りにすると、約209円です。
一方、最高スペックの16インチは、317,680円です。
3年間使用するとして、ひと月にかかる費用が8,824円。
日割りにすると、約290円です。
雑な計算で恐縮ですが13インチと16インチでは、3年間使用した場合、月の費用に約2,500円の差がありますね。
価格とは、その人の主観的な基準
価格は、モノを買う際に一番最初にチェックする項目です。
それは高いか安いかといった、単純な話ではありません。
例えば100万円は高額ですが自家用車を買う際には、それだけの金額を当たり前のように捻出します。
自動車が必要な人にとって、それだけの価値を置いているからです。
一方、自動車が不必要なひとにとって、自動車に100万円を出すのは見合わないと感じるでしょう。
価格はあくまでも、「そのものに対して、それだけの価値をおいているか」という主観的な基準になります。
購入の価値基準は人それぞれである
つまり16インチは確かに13インチに比べ高額だけど、それだけの価値を見出しているのであれば、その価格は成立するわけです。
逆に言えば、それほどのスペックを必要としない人にとって、「16インチは、自分へ与えられる価値に対して価格が高い」となります。
購入の価値基準は人それぞれであって、それが冒頭で「大切なのは使う人が何をやるのかだ」と書いた理由です。
では13インチと16インチの購入の価値基準は、どのようなものになるのでしょうか。
価格の項では、「それだけの価格差がある」という認識にとどめ、残りの画面サイズと重量を見てみましょう。
画面サイズ

画面サイズは、ソフトウェアではなくハードウェアの問題です。
「 13インチが気に入らないから、16インチにサイズアップする」とはいきません。
それだけに、サイズ選びは慎重にいきたいところです。
16インチは作業するのに適したサイズ
もし作業効率を最重要に考えるなら答えは一つです。
16インチにすべきです。
16インチは、大画面というわけではありません。
据え置きのデスクトップPCに比べれば、小さい部類に入ります。
しかし使ってみて思うのは、16インチは決して小さくはないということです。
何をやるにも、不自由を感じません。
今、この記事を16インチのMacBook Proで書いています。
テキストエディタを開き、その横にグーグルクロームを置いています。
16インチではこのふたつのソフトを並べても、窮屈に感じません。
視界にちょうど収まるサイズなため、大画面より返って没入感が高いくらいです。
つまり効率がよいし集中もできる。
作業するにはとても適した大きさだと思います。
13インチは窮屈
一方、13インチですが、画面サイズは小さいと言わざるを得ません。
横幅もそうなんですが、特に窮屈に感じるのが縦幅です。
普段、ぼくたちはスマホの縦長の画面に慣れています。
ウェブページは構造的に縦長になっていますし、テキストエディタも上から下へ縦に進んでいきます。
13インチの縦幅は、作業をしていてストレスを感じるサイズなんです。
最重要項目が作業効率であれば、13インチより16インチのほうが適した選択と言えます。
重量について

もしMacBook Proを頻繁に外へ持ち出すなら、重量はとても大切な要素になります。
重量の比較を表にしたのが、以下になります。
13インチと16インチの重量比較
13インチ | 16インチ |
1.4kg | 2.0kg |
16インチは、気力を奪われる重さ
正直言って、16インチの2kgはとても重いです。
購入当初に何度か外へ持ち出しましたが、リュックに入れた重みを肩にずっしり感じまじた。
その重さは、エクササイズを兼ねているなら許せるレベルです(冗談抜きで)。
2kgといえば、500ミリのペットボトル4本分の重さ。
未開封500ミリペットボトル4本を、ずっとカバンに入れているようなものなんです。
想像しただけで、ちょっとげんなりしませんか。
一日、リュックに入れて持ち歩いていれば、それだけで気力を奪われます。
13インチは許容範囲内
一方13インチも、それほど軽量とは言えません。
1.4kgは、ラップトップとしては重量のあるほうです。
でも持ち運びに関しては、それほど苦に感じません。
十分に許容範囲内です。
16インチは、ラップトップパソコン(膝上パソコン)に適さない
利用シーンとして、座りながら両膝にMacBook Proを置いての作業があります。
ラップトップパソコンを直訳すると、膝上パソコン。
デスクなしでも作業できることからこの名称がついていますが、16インチは膝上に置くと時間とともに痛みを感じます。
ずっしりと重みがかかり、単純に肉体にダメージがあるんです。
13インチは膝上に置いても、そのような苦痛を感じません。
重さという点では、13インチが圧倒的に使いやすいと言えます。
結論
ここまで、「価格・画面サイズ・重量」の3点から13インチと16インチを比較してきました。
結論を書くと、それぞれのMacBook Proに合っているのは以下のような人です。
それぞれのサイズに合っている人
【13インチに合っている人】
・毎日、外へ持ち歩く
・作業効率をそれほど重視しない
・場所を問わず使いたい
【16インチに合っている人】
・作業は自宅がほとんど
・3年間の使用で、月に8,000円程度以上の価値を創出できる
・なにより作業効率を重視
どちらか1台なら、13インチ上位モデル
しかし、このふたつのケースに当てはまらない人もいるでしょう。
例えば、毎日自宅で長時間使うし、外へも毎日持って出かける。
フリーランスの多くはそういった働き方の人たちです。
作業効率重視の人たちですが、それでも16インチを毎日持ち歩くのはしんどいと思います。
ぼくがどちらか一方だけ選ぶとしたら、13インチの上位モデルにしますね。
性能が落ちるのは承知の上で、16インチを毎日持ち歩くのは無理があるように思うからです。
まとめ
MacBook Proの13インチと16インチは、なかなか絶妙なラインナップです。
使い方によって、明確に役割を分けられます。
以前の13インチと15インチのラインナップでは、それほどメリハリを感じませんでした。
それだけに、自分がMacBook Proで何をやるのか整理して、より適切な選択をしてほしいです。
MacBook Proをこれから買う人にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しく思います。
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以下の記事で、Macのいちばんお得な買い方についての考察をしています。
参考にしてみてください。
ぼくの作業環境の紹介を、こちらに書いています
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