iPhone12シリーズが発売されました。
これまでの丸みを帯びている形状から、角張ったものへ変わっています。
自分もその形状にひかれ、一番大きなiPhone12Pro Maxを購入しました。
色はシルバー、ストレージ128GBです。
そこでこの記事では、iPhone12Pro Maxのレビューをまとめたいと思います。
最初に手にした印象を書くと、「大きくてゴツすぎる」と思いましたね…。
外観の仕上げも貴金属のような感じで、過剰に思えました。
ただ使っているうちに、徐々に手に馴染んでくる。
そこはやはり、Apple製品のすごさです。
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iPhone12Pro Maxレビュー。大きくてゴツいが、高級ジュエリーのような外観
ではここから、それぞれの特徴を見ていきます。
項目は、以下になります。
- 外観
- 携帯性
- 操作感
- カメラ性能
- コスパ
- 改善してほしかった点
1. 外観
ディスプレイ

iPhone12Pro Maxのディスプレイサイズは、6.68インチです。
画面の大きいiPhone12シリーズを使いたければ、Pro Max以外に選択肢はありません。
Androidの大型スマホが6.5〜6.8インチくらいで出揃っていますから、いまや見慣れているサイズ感ではあります。
視認性は抜群です。
表示領域が広いのはもちろん、隅々まで高精細な画面は、いつまでも見ていたくなります。
大きなノッチは健在ですが、使っている分には気になりません。
Appleは、一度決めたデザインや機能をすぐには変えないんですよね。
ノッチがなくなるのは、もうしばらく先になりそうです。
エッジ


今回のもっとも大きな変化は、エッジが角張ったことです。
2019年末にAppleのデザイン最高責任者ジョナサン・アイブが退社しました。
アイブがいなくなったことで、主要プロダクトのiPhoneのデザインに新陳代謝が起こったのだと思います。
市場の反応を見ると、おおむねポジティブに受け入れられています。
ただ実物を見ると、「これは好き嫌いがわかれる」と思いました。
画面が大きいのもあると思いますが、結構ゴツい印象です。
厚さ7.4mmは、大型サイズの他のスマホより薄いです。
それが手にしたときは、厚く感じるんですよね。
エッジのがっしりとした作りが、「このスマホは厚みがある」と錯覚させているのかもしれません。
素材は「医療に使われるレベルのステンレススチール」となっています。
ものすごくピカピカしていて、「これが高級感を演出している」と言われれば、まあ間違いではないんですが…。
MacBook Proなどのシンプルでシックなデザインとは、ちょっと路線が違う感じがします。
背面

エッジのピカピカに対抗するように、背面はマットな仕上げです。
ただのつや消しではなく、Appleの表現をかりると「テクスチャードマットガラスの背面」となっています。
「いかにも高級」といった見た目とサラサラした手触りです。
エッジと背面の仕上げを見る限り、iPhone12Pro系のデザインは「ラグジュアリー」へ向かっていることがわかります。
自分は今回のiPhoneのデザインに、なにかしらちぐはぐな印象を持ったのですが…。
iPhoneは、あくまでもデジタルデバイスです。
ちぐはぐに感じるのは、デジタルデバイスに「高級ジュエリー」のような雰囲気をまとっているからだと思いました。
デジタルデバイスと高級ジュエリーは、それを必要としているニーズが根本的に異なっています。
なので、「高級感を出したいのはわかるけど、なんか調和していないな」と思ったんですね。

外観デザインは、ケースを付ければ気にならない
外観について色々とケチをつけましたが、結局ケースを付けるならディスプレイとカメラ以外は見えなくなります。
つまりほとんどの人にとっては、それほど気にならない点ではありますね。
ぼくは後日、純正のシリコンケースを購入しました。
2. 携帯性
大画面スマホを使うのであれば、携帯性に期待してはいけません。
つまりiPhone12Pro Maxを携帯電話として見るなら、携帯性はよくありません。
ズボンのポケットに入れても、存在感がかなりあります。
ちなみに手元にあるiPhone XSと比べてみました。
大きさにかなり差がありますね。

重さ
iPhone12Pro Maxは、先代の11Pro Maxと同じ226グラムです。
箱から取り出したとき、予想以上に重く感じましたね。
片手操作をしていると、手が疲れてきます。
かといってデスクの上などに置いて操作すると、カメラの出っ張りでガタガタする。
なかなか扱いの難しいスマホです。
3. 操作感

ディスプレイの操作は、不満がまったくないです。
大画面スマホは、何をやるにもストレスが少ないです。
またiPhoneは、タッチ操作の良さが他のスマホに比べて抜きん出ています。
新しいiPhoneが出るたびに、その操作性に磨きを掛けている印象です。
ただしテキストを打つときなど、片手操作は諦めたほうが良いです。
無理して片手操作をやると、バランスを崩し落とすリスクが増大します。
4. カメラ性能

今回の4機種においてiPhone12Pro Maxの一番の特徴は、カメラ性能が優れていることです。
詳しくは以下の記事に書きました。
iPhone12・miniに比べ、ProシリーズはLiDARスキャナがついて暗い場所でのAF性能がアップしています。
またiPhone12Pro Maxは、センサーサイズが4シリーズ中で最大です。
手ブレ補正もレンズではなく、ボディ側で行ないます。
ということで、iPhone12Pro Maxのナイトモードのテスト撮影をしてみました。
比較画像として、手元にあったiPhone XSを掲載します。
(広角レンズのみでの比較です)






条件によってはiPhone XSでも良い感じがしますが、全体ではiPhone12Pro Maxのほうが良い結果がでますね。
iPhone XSは、わずか2年前の機種です。
この2機種の結果を見ると、スマホはまだまだ進化の余地があるとわかります。
またiOS14.3より、iPhone12Pro系の機種はApple ProRAWが使えるようになりました。
Apple ProRAWの記事は、以下に詳しく書きました。
5. コスパ
iPhone12Pro Maxの価格は、スマホとしてみればかなり高額です。
価格の一覧は、下記を見てみてください。
128GB | 256GB | 512GB |
---|---|---|
129,580円 | 141,680円 | 165,880円 |
最低ストレージの128GBで、税込129,580円です。
その価格は、MacBook Airの下位モデルより高いんですよね。
ただiPhone12Pro Maxの128GB(税込129,580円)は、そこまで高額な印象がありません。
最新のプロセッサ、よく写るレンズ、凄まじくキレイなディスプレイ、ジュエリーのような外観、5G対応、これらを考慮すると、まあ妥当というか、かなり頑張った感すらあります。
読書や映画鑑賞、テキスト作成、写真、動画、ネットなど、スマホであらゆることをするのであれば、購入しても後悔しないように思います。
アップル製品はリセールバリューが高いことも、嬉しいポイントです。
6. 改善してほしかった点
残念な点を上げるとすれば、リフレッシュレートが60kHzなことです。
リフレッシュレートとは、1秒間に何度画面が書き換わったかを測る目安です。
iPhone12Pro Maxは60kNz。
これは初代iPhoneから変わっていません。
Androidのハイエンド機は、今年あたりから90kHz以上が主流となっています。
自分も120kHzのAndroidを使っていますが、スクロールが明らかに滑らかです。
できればiPhone12Pro Maxも120kHzにしてほしかったですね。
ただ書き換えが倍になるとそれだけパワーを消費し、バッテリーの持ちが悪くなります。
iPhoneの設計思想は、バッテリー持ちを最優先しているように思えます。
120kHzへのアップグレードには、慎重になるのが必然なのでしょう。
楽天モバイルで運用します
iPhone12Pro Maxを使うにあたって、楽天モバイルに新規加入することにしました。
楽天モバイルのプランは、データ使い放題の月額2,980円(税別)の1つのみです。
執筆時現在、下記のキャンペーンを行っています。
- 先着300万人、1年間使用料が無料
- 事務手数料も無料
- 解約はいつでもOK(違約金なし)
- 2020年12月8日8:59までの申込みで、楽天ポイントを8,000ポイントがもらえる
楽天モバイルを使ってみた感想は、以下の記事に書きました。
まとめ
外観に関しては、「デジタルデバイスにラグジュアリー感を出すのは、いかがなものか」とネガティブに記載しました。
ただここがアップル製品の不思議なところで…、使いはじめて3日くらい経つと「やっぱり悪くないかも」と気に入ってくるんですよね。
機能的にも申し分ないので、大切に使っていきたいと思います。
ただ大きさや重さ、角張ったエッジは、合わない人がいそうです。
購入を検討しているならば、ショップで実物を確かめたほうが良いと思います。
以上となります。
この記事が、iPhone12Pro Maxの購入を検討している人の参考になれば幸いです。
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