ブログを書いていると、PV数が気になります。
よく読まれる記事があれば、まったく読まれない記事もある。
PV数を見ていると、「その違いってなんだろう」と気になってきます。
そこでこの記事では、2020年でもっとも読まれた記事を5つ紹介します。
その記事の傾向を見て、
どういう記事がSEOに評価されるか
よく読まれるブログとは
この二つを考えてみます。
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流入のほとんどは、Google検索から
自分のブログへの流入元を見てみると、GoogleとYahoo検索合わせて約90%を占めています。
YahooはGoogleの検索エンジンを使っていますから、約9割がGoogleからと思って良いですね。
つまり(少なくとも自分の今のブログのレベルでは)、Google検索で上位表示させるのがPV数アップの近道になります。
検索から流入する3つのポイント
検索でブログへ来てもらうには、次の3つの要素が必要です。
- 記事が検索される内容であること
- 記事の検索結果が、上位表示されること
- 検索結果から、クリックされること
ひとつずつ、解説します。
1. 記事が検索される内容であること
どんなに良い記事を書いても、多くの人が興味を持たないと読んでもらえません。
クリック率が10%の場合、検索数10件と1000件とであれば、1000件の方が10件より100倍多くクリックされます。
この「書いた内容は、多くの人が検索するものである」をクリアしないと、そもそもスタート地点に立てません。
2. 記事の検索結果が、上位表示されること
多くの人が興味ある内容でも、検索結果で上位にこないと人の目に触れません。
ぼくの体感では検索結果の5位以内に入らないと、多くクリックされないような印象です。
スマホで検索するひとは、みんな(自分を含め)せっかちです。
すぐに結果を知りたいから、上位5位くらいで調べるのをやめてしまうのだと思います。
3. 検索結果から、クリックされること
検索結果で上位を取ったとしても、クリックされないと読んではもらえません。
そのため「タイトルを工夫する必要がある」と言いたいところですが、検索の上位5位に入ればほぼ関係なくなります。
読者が知りたいワードが、タイトルにきちんと入っていればクリックされます。
なぜかというと、読者はGoogle検索でおもしろおかしい記事を探しているのではないんですよね。
自分の疑問を解消してくれる記事を探しているんです。
ということで、3つめの「検索結果から、クリックされること」は、「1. 検索される内容であること」と「2. 検索結果が上位であること」ができていれば、自然とクリアされると思います。
読まれるブログとは。PV数の高い記事から、SEOの傾向を読み解く
では、ぼくのブログの中で、今年(2020年1月1日〜2020年12月28日)もっとも読まれた記事を、5つご紹介します。
結果は、以下の通りです。
【1位】Apple TV+のキャンペーンで一年間の無料体験。解約の方法と実際に見てみた感想
【2位】アップルローンの審査結果は、いつ届く?アップル製品を買うときの、最適な購入方法を考える
【3位】 バタフライ構造とシザー構造の違いを解説。MacBook Proの新キーボードは、打ちやすくなったか
【4位】Amazon Music HDレビュー。Spotifyなどとの音質の違いや満足度について解説
【5位】夜中になると、ルンバが勝手に動き出す。その原因を特定しました
上位5つが全体の40%を占める
2020年1月1日から12月28日まで、トータルで486,740PVがありました。
ひと月の平均は40,561ビューです。

このうち紹介した上位5つが全体の40%を占めています。
まさに稼ぎ頭。
おそらくブログをやっている人の多くは、同じような傾向になるのではないかと思います。
自分のPV数をアップさせたいと思うなら、この上位記事の傾向を分析していけば、最善手を打てることになります。
上位5つの記事の傾向
ぼくはブログで、デジタルデバイスやWebサービスのことをよく書いています。
それを踏まえた上で紹介した上位5つの記事を見ていくと、ある傾向が浮かび上がります。
それは以下の三つです。
- GAFAに関するものが多い
- GAFAのメインではなく、地味な事柄について書いている
- 記事の内容が量・質ともに十分
※GAFAとはテック系巨大企業Google・Apple・Facebook・Amazonの総称です。
1. GAFAに関するものが多い
上位5つのうちアップルに関するものが3つ、Amazonに関するものがひとつです。
80%がGAFAに関係するものとなっています。
GAFAばかりを書いているわけではないので、これは大きな傾向だと思います。
2. GAFAのメインではなく、地味な事柄について書いている
といっても上位のものは、アップルであればApple TV+やバタフライキーボード、AmazonはAmazon Music HDであったりと、メインというより少し地味めの話です。
メインの記事を書いていないわけではありません。
AppleならiPhoneの記事を書いていますし、Amazonもプライム会員の記事を書いています。
その中でもよく読まれているのは、メインから少し外れたサービスや製品という特徴があります。
3. 記事の内容が量・質ともに十分
最後の特徴は、それぞれ十分な文章量があり、内容もしっかりしていることです。
おそらくそれぞれの記事に検索で辿り着いた方は、書いてある内容で疑問を解消できたのではないでしょうか。
傾向から、ブログにおけるSEO攻略を考える
上位記事の3つの傾向から、SEOに適した記事の書き方を考えてみます。
ポイントは三つあると思います。
- 多くの人が関心持つことを書く
- 競合の少ない部分を探す
- 自分の関心あることを書く
1. 多くの人が関心持つことを書く
まず言えるのは、「多くの人が興味あることを書く」です。
いくら興味深い内容の記事を書いたとしても、狭い範囲でしか知られていないことであれば、検索されません。
今回の上位記事は、GAFAの記事が8割でした。
GAFAは巨大企業だけに、それらサービスを使っているひとの数も膨大です。
つまりそれだけ検索数が多いわけで、書いた記事が検索5位以内に食い込めばPVは自然と多くなります。
検索数が多くないと、上位表示されても読まれない
ここでひとつ、あまり読まれていない記事の例を出します。
ぼくはSONOSというメーカーのスピーカーが好きで、そのことの記事をよく書いています。
SONOSの商品名で検索をかけるとぼくの記事が上位表示されますが、実はPVはそれほど稼げていません。
それはSONOSが、日本ではあまり知られていないメーカーだからですね。
そのためいくら検索が上位にきても、検索する数が多くないのでPVは上がってこないわけです。
PVと検索数に、相関関係があるのがわかります。
良いと思うサービスは、先行投資として書く
ただ「ではそういうマイナーな記事は、まったく書く必要がないのか」と言えば、それは難しいところです。
というのも、今後ひょっとしたらSONOSが日本で評判になるかもしれません。
そうなると先に参入していた自分の記事は、先行者利益で多くの読者を得られることになります。
まったく誰も興味関心のないことを書くのは必要ないかもと思いますが、自分が「これは良い商品でありサービスなのだから、記事にしたい。紹介したい」と思うなら、先行投資として書いて良いかなと思います。
2. 競合の少ない部分を探す
また、「では、検索ボリュームのある記事ばかり書いていればいいのか」というのも、ちょっと違うようです。
というのも、検索ボリュームのある対象というのは、それだけ競合も多くなります。
競合が多くなると、自分の記事を上位表示させるのが難しくなります。
競合が多いと、上位表示は難しい
例えばぼくは、アップルのiPhone12Pro Maxの記事を書いています。
iPhoneの記事は多くの人に興味を持たれますので、検索ボリュームは巨大です。
その結果、競合がものすごく多くなり、ぼくの記事は「iPhone12Pro Max レビュー」の検索結果で53位と惨敗です。
53位はごく控えめに言って、検索結果上はこの世に存在していないのと同じです。
競合の少ない分野を探すのが有効打に
つまりGAFAのような多くのひとが関心を持つ事柄では、競合の多い分野は避け、競合の少ない分野を探すことが有効になります。
実際、ぼくの読まれている記事のうち、上位3つは「Apple TV+」「アップルローン」「バタフライキーボード」とアップルのメインではないサービスや機能についてです。
これらは検索ボリュームの割りに熱心に書く人が少ないので、自分くらいのドメインパワーでも上位表示ができたのだと思います。
同じiPhoneについてでも、期待できる記事
ちなみに、最近のものでPV数を期待しているのは、Apple ProRAWについての記事です。
執筆時現在、「Apple ProRAW 使い方」で検索をかけると、検索結果は9位にきています。
この記事が上位5位にまで上がってくれば、安定して読まれる記事になると思っています。
同じiPhone12Pro Maxについてのことですが、競合の少ない機能について書くと上位表示が狙えます。
3. 自分の関心あることを書く
検索ボリュームがあり、競合の少ないところを探す。
実はこれだけでは不十分です。
というのも、検索上位へ行くには、記事自体が読んだ人に満足されるくらいの文字量と質が必要です。
つまり記事のクオリティが欠かせない要素なのですが、関心のない事柄でクオリティを維持し続けるのは精神的に困難です。
「熱」がないと、おもしろいと感じない
そもそもブログは、自分の関心あることを書くのが基本です。
自分の興味あることであれば継続できるし、記事にも熱がこもります。
この、「執筆者の熱」がないと読む人はおもしろいと感じないし、内容もどこかで聞いたようなハリボテのものになってしまいます。
自分の関心あることを伝えるために、ブログに詳しく書く。
その基本的な姿勢が、結果的にGoogleに評価され、多くの人に読まれることになります。
三つの円の交わる部分を狙う
今年、よく読まれた記事の上位5つを見てきて、「どういう記事が読まれるのだろう」、ひいては「どういうブログがよく読まれるのだろう」と考えてきました。
あくまで暫定的な自分の結論ですが、まとめると以下のようになります。
- 多くの人が関心のある対象について書く
- その中でも、競合の少ない部分を探す
- 自分の好きなことを書く
これら三つの交わる部分を攻めていくのが、最も効率よくPV数をアップできるブログの書き方かなと思いました。
図にすると以下のようになります。
三つの円が交わる赤い部分を意識するということです。

まとめ
ここまで自分のブログのよく読まれている記事を分析しつつ、「読まれる記事ってどういうものなんだろう」と考えてきました。
結論は出したものの、といっても人間はロボットではありません。
検索で上位表示できないとわかっていても、まったく関心持たれないとわかっていても、それでも書きたくなるものってありますよね。
少なくとも、ぼくはあります。
ブログは基本、1人でコツコツとやるものですから、まず続けていくスタイルを持ち、その上でPVの狙える書き方を身につけていくのが良いと思います。
Googleの評価は、価値ある記事を書けた指針になる
なかには、「Googleの検索を気にしてもしょうがない」「PVを気にしない方がいい」という意見もあると思います。
PV数を意識すると憔悴することも増えますから、精神衛生的には気にしないほうがよいとぼくも思います。
ただぼくは、Googleの評価を基本的に信じています。
検索で上位表示されたり、多く読まれたりしていると、「それだけ社会的に価値のある記事を世に出せたんだな」と思える指針になるんですね。
燃え尽きてもしょうがないですから、適度に手を抜きつつ、好き勝手書きつつ、それでも良い記事をひとつでも残せたら。
そんなふうに思います。
ちなみに、noteでも文章を書いています。
こちらも読んでいただけると嬉しいです。
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