Sonos Five×2台とOne SL×2台の聴き比べ。合計8万円の価格差は感じられるか?

ワイヤレススピーカーのSonos Fiveを2台購入して、約1ヶ月が経ちました。
エージングも終わり、とても快適な音楽環境を作れています。

そこで気になるのが、「Fiveは、それまで使っていたSonos One SLと、どのくらい音質が違うのだろう」ということです。
一台あたり約4万円もの価格差がありますから、性能差もそれだけあると期待してしまいます。
ただOne SLをステレオで使っていたときも、満足度は高かったんですよね。

2台でステレオにしたときの合計の価格差は約8万円です。
それだけの違いを感じるのでしょうか。

そこでこの記事では、Sonos Five×2台とOne SL×2台を同じ条件で聴き比べた結果をお伝えします。

検証後のぼくの感想は、「Fiveに買い替えてよかった」です。
しかし圧倒的にFiveが優れているかと問われれば、それは難しいところです。

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Sonos Five×2台とOne SL×2台の聴き比べ。合計8万円の価格差は感じられるか?

まず、それぞれのスピーカーの特徴をお伝えします。
そのあと比較する条件を紹介し、聴き比べた感想とまとめへと続けます。

2つのスピーカーの特徴

  1. Sonos Five
  2. Sonos One SL

1. Sonos Five

Fiveは、執筆時点でSonosの最上位機種です。
価格は税込64,680円。

Wi-Fiにつなげて、SpotifyやAmazon Musicなどストリーミングサービスの曲を流せます。
曲の操作はスマートフォンのSonos専用アプリから行えるほか、スピーカー本体でも「再生・停止・スキップ」ができます。
アップル製品を使っている場合は、AirPlay2での再生が可能です。
またCDプレーヤーやターンテーブルといった再生機器を 、3.5 mmライン入力ジャックでつなげられます。

Sonos Five

ツイーター・ウーファーがそれぞれ3つずつ内蔵されており、センターツイーターはボーカルをメインに出力します。立体的ながら、クリアなサウンドを実現しています。

縦置きの2台で、ステレオ再生が可能。
1台使用の場合は、横置きにすることでステレオサウンドを楽しめます。

Sonos Fiveの詳しいレビューは、以下の記事に書きました。

2. Sonos One SL

One SLは、執筆時点でSonosの最下位機種です。
価格は税込23,980円。
Fiveとの価格差は、40,700円です。

One SLのひとつ上のモデルにOneがあります。
One SLとOneの形状・音質はほぼ同じ。
異なる点は、音声ボイスアシスタント用のマイクのあるなしです。
もちろん上位のOneは内蔵されており、One SLはなしです。
(ちなみにOneの価格は、One SLより2,200円高い、税込26,180円です)

Sonos One SL

One SLは、1つずつのツイーターとウーファーを備えています。
Sonosの中ではエントリーモデルの位置づけです。
Playbarなどと組み合わせ、リアサウンドの補強にも使えます。

OneもしくはOne SLを2台組み合わせて、ステレオ再生が可能です。
1台の場合はどのように置いても、モノラル再生のみ。

One SLの詳しいレビューは、以下をご覧ください。

比較条件

今回は、Five×2台とOne SL×2台とのステレオ再生を比較します。
環境を公平にするため、左右の同じ位置・同じ高さの台の上にそれぞれのスピーカーを置き、同じ位置のソファに座って聴きました。
図にすると以下のような感じです。

Sonos

Fiveに比べOne SLはかなり小さいため、One SLを聴くときには体をソファに深く沈めました。
上半身を下へ移動し、One SLの位置が耳と平行になるようにしたんですね。
もちろん再生時のボリュームは、両方とも同じです。

Trueplayで音量がかなり変わる

設置後に、それぞれのステレオシステムをTrueplayで調整しました。

Trueplayとは、iPhoneもしくはiPadのマイク機能で行なうSonosの音量自動調節です。
Sonosのスピーカーから約1分間の信号音が発せられ、その間にデバイスを持って部屋中を歩き回り、壁や床からの反響音をマイクが拾うことで適切な音量へチューニングしてくれます。

このTrueplayがすごく優秀で、やり終わると明らかに音の響きが良くなります。
Sonosを購入した場合は、必ず行いましょう。

比較する楽曲は3曲

今回、比較した楽曲は以下の3曲です。

  • 宇多田ヒカル『Time』
  • ボブ・ディラン『風に吹かれて』
  • アジアン・カンフー・ジェネレーション『ソラニン』

R&B、フォーク、ロックの3つです。
ジャズ、ファンク、クラシック、テクノなどは、普段ほとんど聴かないので、比較する曲には入れませんでした。

ちなみに、すべての楽曲をAmazon Music HDで再生しました。
Amazon Music HDについては、こちらの記事で詳しく書いています。

おまたせしました。
では、それぞれの感想を書いていきます。

宇多田ヒカル『Time』

Sonos聴き比べ

Five

曲がはじまった瞬間から、響きのある音に引き込まれます。
パーカッションが明確に聴こえ、ボーカルや低音と組み合わさり立体的に聴こえます。
それらが溶け合うほどのまとまりはないように思いますが、「良い音だなあ」と素直に感じました。

One SL

Fiveを聴いたあと、One SLから曲を流しました。
最初は「あれ、こっちも良いな」と思いました。

Fiveに比べると化粧っ気のないあっさりした感じですが、退屈なわけではありません。
音がしっかりと鳴っていて、これはこれで訴えてくるものがあります。

ただ両者を聴き比べると、おそらく多くの人は「Fiveのほうが良い」と感じるでしょう。
宇多田ヒカル『Time』に関しては、Fiveの情緒的な味付けが効果的に作用しているように思いました。

ボブ・ディラン『風に吹かれて』

Sonos聴き比べ

Five

ギターやハーモニカに、響きと丸みがあります。
それでいてボーカルの臨場感も感じました。
音響の整ったホールに着席して、音楽をじっくり楽しんでいるような気分になります。

One SL

楽器とボーカルに尖りがあり、生々しく感じます。
聴き比べて思ったのは、One SLのほうがボーカルが強調されているかもしれません。
その反面、Fiveに比べ低音が弱いため、音が刺々しく荒々しい印象を持ちます。

Fiveはホールで聴いている気分になりましたが、One SLはライブハウスです。
もちろん、それが悪いという意味ではありません。
One SLのようなストレートに鳴る音が好きな人は、たくさんいると思います。

アジアン・カンフー・ジェネレーション『ソラニン』

Sonos聴き比べ

Five

迫力がありつつ、それぞれの楽器とボーカルがまとまっています。
こちらもライブハウスというより、ホールで聴いているようなイメージです。
低音もしっかり響いています。
気のせいか最初に聴いた2曲に比べ、少しこもっているように思いました。

One SL

悪く言うと、平べったい立体感のない音です。
ただ良く言えば、ストレートで実直な鳴り方だと思います。

Fiveを聴いたあとでは、どうしても貧弱に感じます。
おそらくそれは、低音が弱いからです。
低音の弱さを補うように、ボーカルが強調気味です。
しかしそれが悪いかというと、そうでもないです。
低音が弱くボーカルがよく聴こえるため、この曲に関してはFiveよりクリアに思えました。
聴く人によっては、FiveよりOne SLの方が心を揺さぶられるかもしれません。

まとめ

Sonos Five×2台とOne Sl×2台のステレオサウンドを比較してみました。

Fiveのほうが、One SLよりも音質は豊かです。
ツイーターとウーファーの数が3倍違うのですから、当然かもしれません。

Fiveのサウンドは、厚みがあり、丸みがあり、またよく響きます。
それぞれの音が明瞭に聴き分けられ、なおかつまとまりがあります。
立体感もありますので、楽曲によっては音に包まれているような感覚になります。

一方、One SLは、あくまでもFiveに比べるとプアに感じます。
相対的にみて、音に厚みがありません。

明確な特徴として、FiveよりOne SLは低音が弱いです。
それを補うかのようにボーカルは強調気味。
ただこれらの特徴を、「フラットでよい」と思う人はいるでしょう。
ブラインドで聴き比べれば、「FiveよりOne SLのほうが好き」と答えるひとはたくさんいると思います。

2台で価格差8万円の価値はあるか

これら2つのスピーカーは、1台につき約4万円の価格差があります。
2台のステレオシステムで約8万円の価格差です。
「実際に聴き比べて、それだけの差を感じますか」と聞かれれば、「なんとも言えない」です。

おそらく2、3曲きいただけでは、「ほとんど変わらない」「One SLのほうが好き」と答える人が多くいると思います。
ただ同じスピーカーで一日もしくは数週間を過ごすと、印象は変わってくると思います。
ぼくの感覚では、Fiveのほうが幸福感が高いです。
おそらくそれは、音の響きや立体感にあると思います。
One SLのシンプルな音はときに心を揺さぶられますが、一日中きいていると(あくまでFiveに比べて)少し疲れてきそうです。

立体感のある包まれるようなFiveのサウンドは、One SLでは感じられない幸せな感情が体の奥から湧き出ました。

精神衛生的には、最上位の選択が良い

またもうひとつ問題があります。
One SL×2台のステレオを使っていると、「これよりも上のクラスがある」という事実がどうしても気になってくるんですよね(実際にぼくがそうでした)。
つまりOne SL×2台を聴きながらも、「Fiveはこれよりも良い音なのだろうか」と心のどこかが落ち着かない気持ちになります。

最上位機種であるFiveを買うと、Sonosの他の製品に目移りせずに済む。
そんな精神衛生的なメリットもあります。

以上になります。
この記事が、FiveとOne SLのどちらかを検討している人の参考になれば幸いです。

Five×1台とOne SL×2台の比較をしてみました

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