レコードとCD音質以上のストリーミングとの比較。どちらの音が良いか聴き比べ

公開日 2021-03-10 最終更新日 2021-04-02

SpotifyやAmazon Musicなど、ストリーミング再生が普及したことで、音楽を気軽に聴けるようになりました。
一方、今でもレコードで音楽を楽しんでいるひとがいます。
ぼくもそんな一人です。
先日、レコードプレーヤーを購入して、じっくり曲を聴く機会が増えました。

レコードプレーヤーを買った記事は、以下に書きました。

ストリーミングサービスには、高音質が売りのサービスも出てきています。
そこで、アナログのレコードとCD音質以上の高音質ストリーミングでは、どちらのほうがより良い音か疑問に思ってきました。

実際に聴き比べてみたところ、「良い音を聴いている」と実感するのは、レコードのほうが上でした。
この記事では、レコードの良い点について詳しく書いてみます。

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レコードとCD音質以上のストリーミングとの比較。どちらの音が良いか聴き比べ

今回の検証にあたり、選んだレコードは以下の二つです。

  • When We All Fall Asleep, Where Do We Go? / Billie Eilish
  • Song For Our Daughter / Laura Marling

どちらもHMV&BOOKS onlineで購入しました。
HMV&BOOKS onlineは新品輸入レコードをまとめ買いする際、定期的にクーポン発行イベントをやっているのでお得です。

この二つのレコードと、高音質ストリーミングサービスのAmazon Music HDとを比較しました。
Amazon Music HDでの音質は、以下のとおりです。

  • When We All Fall Asleep, Where Do We Go? / Billie Eilish → 24-bit / 44.1 kHZ
  • Song For Our Daughter / Laura Marling → 24-bit / 48 kHZ

CD音質が16-bit / 44.1 kHZなので、どちらともCDよりも高音質となります。

聴き比べた感想

早速、聴き比べた結果をお伝えします。
正直言って、どちらとも良い音です。
不満はまったくありません。

ただレコードのほうが、良い音に感じましたね。
音がふくよかで、厚みがあります。
耳が疲れませんし、それでいてストリーミング再生よりも臨場感を感じます。

クリアで濁りのないのは、高音質ストリーミングです。
ただ聴き比べた限りでは、ストリーミングは音が尖っていて、やはりデジタル感は拭えませんでした。

音質の違う理由

そもそもレコードとストリーミング再生では、音を生み出す構造が違います。

レコードは、音の波形を溝として記録したものです。
その溝をレコード針が振動として読み取り、電子信号としてアンプへ増幅します。

一方、ストリーミング再生は、もともとアナログだった音をデジタルへ変換したものです。
デジタル化の際に情報をカットするため、音の波形はレコードに比べてギザギザしています。
音が尖って聞こえたりレコードに比べ聴き疲れするのは、この情報量の欠如による波形のギザギザが原因なのだと思います。

ハイレゾはレコードの音質に近づけたもの

ちなみにハイレゾは音の情報量を増やし、波形を滑らかにすることでレコードの音質に近づけたものです。
ストリーミングの情報量が多ければ多いほど波形が滑らかになり、レコードと実質的な差はなくなります。

ではレコードとストリーミング再生では、音の情報量だけで「レコードのほうが音は良い」と感じるのでしょうか。
実際にレコードを手にして聴き比べると、他にも理由があると気づきます。

面倒さが良い音と錯覚させる

レコードとストリーミング再生とでは、音質の情報量の他にも異なる面が多々あります。
ひとことで言えば、レコードはとても面倒なんです。
しかしその面倒さが、「音楽を聴く体験」に良い作用を及ぼしています。

ストリーミングはともかく便利

レコードとストリーミング再生を聴き比べて改めて思ったのは、音楽を聴くまでの行動がまったく違う点です。

ストリーミングはとても便利です。
スマホの画面で好きな曲を選べば、ほんの数秒で曲がスタートします。

ぼくの使っているAmazon Music HDの楽曲数は、6500万曲以上。
聴いてみて気に入らなければ、簡単に別の曲を選べます。
とても便利な反面、どうしても一曲に対する思い入れが少なくなります。
そもそもストリーミングで音楽を楽しむようになり、「曲をじっくり聴く」という習慣がなくなってきました。

ストリーミング再生は、YouTubeの関連動画を次々みているような感覚に近いんですね。

レコードは圧倒的に不便

ストリーミング再生に対し、レコードは圧倒的に不便です。

音楽を聴くために、まずは椅子から立ち上がって、レコードプレーヤーまで近づかなければなりません。
スマホでのストリーミング再生に慣れると、たったこれだけのことがとても面倒に思えます。

そこからレコードを取り出してプレーヤーに置き、表面にホコリがついていれば拭き取らなくてはなりません。
しかもA面が終われば、同じようにプレーヤーに近づき、レコードをひっくり返す手間が生じます。

裏を返せば、これだけ面倒な工程を経てレコードを聴くのだから、一度聴き始めたら最後まで聴き通します。
一枚のアルバムを通して聴く機会が増え、「音楽を聴いた」という体験が身体に残るようになりました。

物質が愛着を増す

また物質とデータの違いもあります。

ストリーミング再生の場合、データはクラウド上にあります。
ネット環境があればいつでも聴けますが、音楽ソフトそのものは手元にありません。
0と1のデータにすぎないので、目にも見えません。

一方、レコードは、物質として手元に残ります。
ジャケットや歌詞カードの紙の質感、レコードの材質そのものの物質感があり、アルバムやアーティストに対する愛着が増します。

こういった「音楽を聴く体験そのものが優れている」ことで、レコードのほうが音は良いと錯覚する部分はあると思います。

まとめ

今回、レコードとストリーミング再生の音を聴き比べてみました。
音質面だけを比較すれば、レコードのほうが良いと思います。
手に取れる物質としての安心感がありますし、アルバムに対する愛着も出てきます。

ただ便利さで比較すれば、ストリーミング再生が圧倒的に上です。
自宅以外でもスマホとイヤホンさえあれば、高音質の音楽を楽しめます。

同じ音楽を聴く体験ながら、両者には大きな違いがあります。
じっくり一枚のアルバムを聴きたいときは、レコードを。
気軽にたくさんの曲を聞きたいときは、ストリーミング再生を。
そんな感じで、目的に合わせ使い分けていくのが良さそうです。

Amazon Music HDの解説記事

自分が使っているAmazon Music HDの詳しい解説を、以下に書きました。

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