最終更新日 2021-12-21
最近、以前に比べ、物欲が減退したと感じます。
その理由を考えると、自分の優先順位を理解できたからだと思い至ります。
そこでこの記事では、物欲をコントロールする方法を解説します。
この記事の目次
物欲を抑えられない【原因は自分の優先順位の理解不足】
前提として、物欲は悪いものではありません。
物欲があるからこそ、人は「もっと収入を得よう」とがんばります。
スキルを磨いたり、成長しようと思うのです。
しかし同時に物欲は、「ほしいけど、現実ではそれを得られない」と苦しみを生むものでもあります。
苦しみを伴うなら、やはり過剰な物欲は持たないほうがよいですよね。
収入以上にほしいと思うと苦しくなる
なぜ、苦しみを伴うほどの物欲が発生するのか。
それはとても簡単な話で、「何でもかんでも欲しい」と思うからです。
大富豪でない限り、一般的な人間には支出に上限があります。
日本の平均年収は、400〜500万です。
月にならして月給37万くらいとすると、毎月それ以上を支出に使えば簡単に家計は破綻します。
「羨ましい」はしんどい
前述したとおり、物欲を原動力にがんばれるならよいと思います。
しかしすでに手に入れている人を羨ましく思うだけなら、余計な物欲はなくしたほうが精神的によいです。
良いところに住みたい、良い車がほしい、良い洋服がほしい…。
そうやって際限なく物欲が出てくると、すでに持っている人を羨んだり妬んだりします。
そうやってマイナスな感情が出てくると、物欲のために苦しい思いをしてしまいます。
あなたの優先順位は?
こうした過剰な物欲を、なくす方法があります。
その方法は、自分の優先順位を知ることです。
人間が心のなかで思っている優先順位には、以下のようなものがあります。
お金 / 時間 / 仕事 / 家族 / 友達 / 食事 / 睡眠 / 異性 / 承認欲求 / 自由 / 趣味 / 孤独
このうちお金の優先順位が一番高い人は、物欲があることで馬力が出ます。
お金そのものに価値はないですが、媒介にしてあらゆるものを買えるからです。
一方、お金(物欲)の優先順位がそれほど高くないのに、何でも欲しがる人がいます。
そういった人は本来、お金の優先順位が高くないので、手に入れる努力をしません。
その結果、羨ましく思う自分の心に苦しめられます。
広告があなたの物欲を刺激する
特に現代は、視界のあらゆるところに広告があります。
スマホやテレビはもちろん、街を歩くだけでも広告だらけです。
広告はあの手この手で、あなたの物欲を刺激します。
すると物欲の優先順位が高くなくても、「何かわからないけど、欲しい!」「みんなが持っているから欲しい!」と衝動的に欲しくなります。
こういった苦しめられるだけの物欲は、自分の優先順位を把握することで「これは広告を見て、一時的に煽られているだけだな」と切り分けて考えられます。
自分の優先順位の見極め方
ではどうすれば、自分の優先順位を把握できるか。
自分のことを知るのは、いちばん難しいです。
方法のひとつは、「自分がどうしても嫌なこと」を列挙することです。
列挙した嫌なことの共通点に、自分が大切にしているものがあります。
優先順位がわかると物欲を突き放して見られる
例えばぼくの場合は、自分のことを他人に決められるのが嫌いです。
自分で正しくないと思っていることを、仕事だからとやらされるのも非常にストレスがたまります。
そういった自分の嫌だと思うことを列挙していった結果、最も優先順位が高いのは「自分のことは自分の意志で決める」だとわかりました。
それがわかれば広告でいくら物欲を煽られても、以下のように思考できます。
「これを買うためには、その分、今よりも多く働かなくてはならない。無理に働く時間を増やせば、自分の意志を曲げざるを得ない機会が出てくる。だったらお金よりも優先度の高い、『自由に決められる意志』の範囲を広げよう」
こうして、自分の物欲を突き放した視点で見られています。
嫌悪感が出たときにメモしておく
物欲に限らず、自分の優先度を把握しておくのはおすすめです。
行動を決めるときの、ひとつの指針になります。
普段、生活をしていて「これをするのは本当に嫌だ」と嫌悪感が出たとき、メモをとっておくとよいですね。
それらを見返すと自分の優先度がはっきりして、外側の刺激に反応しなくなると思います。