契約して5日でFUJI WiFiの解約を決め、無事、手続きが終わりました。
今月いっぱい利用してSIMカードを返却すれば、FUJI WiFiとの関係は終了です。
となると、問題となるのは今後のスマホ回線。
「楽天モバイル(eSIMの音声通話)とFUJI WiFi(データ回線)」で運用しようと思っていましたが、まさかのFUJI WiFiの解約。楽天モバイル1本でいこうかとも考えましたが、ぼくの住んでいる地方都市の金沢では、楽天モバイルの回線状況がまだ不安です。
そこでauが展開している、povo2.0を設定してみました。
専用アプリのみの設定が、想定外にものすごく快適に完了。
初期費用・解約料が掛からず、3大キャリアなので通信も安心感があります。
「これは最強なのでは?」と来月からpovo2.0に完全移行してみることにしました。
この記事ではpovo2.0のセッティングの簡単さと、「やはり諸経費の掛からない回線が良い」と思った話を書いてみます。
メイン回線をpovo 2.0に【簡単設定で初期費用・解約料なし】
povo2.0とは、auが展開しているブランド名です。
2021年3月からpovoとしてサービスがスタートし、同年9月からpovo 2.0と名称を改めました。
povo2.0の特徴
povo2.0の特徴は、以下の通りです。
- 実店舗で取り扱いしていない
- 契約・登録など、設定は専用アプリで行う
- eSIMに対応
- 基本料なし
- 初期費用・解約料なし
- 通話料は22円/30秒、SMS送信料は3.3円/通
- データ回線は月額課金ではなく、その都度プリペイドカードのような形で選ぶ
トッピング一覧
いちばん大きな特徴は、プリペイド式のデータ量の選択です。
もちろん実際にプリペイドカードを使っているわけではないため、プリペイド式という表現は不正確です。
povoでは、「トッピング」という名称を使っています。
選べるトッピングの種類は以下の通り。
内容 | 料金 |
---|---|
データ使い放題(24時間) | 330円 |
1GB(7日間) | 390円 |
3GB(30日間) | 990円 |
20GB(30日間) | 2,700円 |
60GB(90日間) | 6,490円 |
150GB(180日間) | 12,980円 |
5分以内通話かけ放題(月) | 550円 |
通話かけ放題(月) | 1,650円 |
60GBと150GBは30日間の使用で計算すると、それぞれ20GB・2163円と25GB・2163円。
他社の月額料金と比較して、十分コスパが良い思います。
ちなみに基本料なしのため、待ち受け専用で0円運用ができそうですが、180日間のうち一度でもデータを購入しないと利用停止になるようです。
第1段階の認証登録まで約10分で完了
なによりも、初期費用・解約料0円なのが良いですね。
お試しに登録してみようとMNP転出予約番号を取得し、ナンバーポータビリティで契約してみました。
登録はアプリで行う
povo2.0の契約・登録は、専用アプリで行います。
アプリ起動後に、自分の必要としている内容で契約します。
ぼくの場合は、eSIMかつナンバーポータビリティ(番号持ち運び制度)を選択。
アプリの操作を進めると、途中で身分証明書・顔認証の登録のため、ウェブサイトへ移動しました。
おそらく認証については、別会社で行っているのでしょう。
身分証明書と顔認証の撮影が終わると、再びpovo2.0のアプリへ戻ります。
アプリの画面には、「認証が済んだらメールで知らせる」と書いてありました。
サービス開始当初は混乱したようだが…
povo2.0のサービス開始直後は、登録者が殺到したようです。
かなりシステムが混乱したようですが、ぼくはスムーズに登録できました。
おそらくこの第一段階の登録で、10分くらいしか掛からなかったと思います。
eSIM設定がスマホのみで5分くらいで完了。すばらしいのひと言
第1段階の登録の完了が、夜11時ごろ。
翌朝9時半に「認証完了しました」とメールが届きました。
povo2.0のアプリを開くと、APN設定用のQRコードが表示されています。
このときは外出していて、iPhoneだけで操作している状態でした。
スマホ画面のQRコードを、スマホのカメラで撮ることはできません。
そこで同じく画面に表示されている「SM-DP+アドレス」「アクティベーションコード」を、iPhoneの設定画面の指定の場所へコピペ。
今月いっぱい契約のあるFUJI WiFiをデータ通信に使っているため、povoは音声回線として登録しました。
登録後に確認のため時報(117)に掛けてみたら、きちんとつながっています。
eSIMのAPN設定も、5分くらいしか掛かりませんでしたね。
ほぼすべて、アプリ上で完結。
eSIMを選んだため郵送を待つことなく、短時間でセッティングが完了しました。
簡単・スピーディー・諸費用無料と、すばらしいのひと言です。
練り込まれたプラン設計
あっという間に音声通話設定が終わりましたが、このままではデータ通信が128Kbpsと使用に耐えない遅さです。
そのためデータ通信を使うには、必要な分のトッピングをその都度、アプリから購入する必要があります。

非常にわかりやすい上、余計な費用が掛からない。
練り込まれた、良い設計だと思いました。
誰でも簡単にセッティングできるか?
セッティングはとても簡単な印象でしたが、それはぼくがSIMカードの扱いに慣れているからかもしれません。
いつも携帯会社の窓口で設定してもらっている人が、povo2.0のアプリだけでセッティングできるかは…、それはなんとも言えません。
しかしぼくが触ってみた限り、かなり多くのひとが迷わず設定できるように思います。
SIMカードのリテラシーは必要
ただしpovo2.0のセッティングの際は、「eSIMとは何か」「音声回線とは何か」「データ回線とは何か」「GB(ギガバイト)とは何か」といった基本的なリテラシーは必要でしょうね。
こういった単語がわからず、また知りたい意欲もわかない人は、携帯会社の窓口で行えるプランを選んだほうがストレスは少ないと思います。
povo2.0は試行錯誤したい人に向いている
ぼくは色々なSIMカード会社を調べたり、実際に試してみたりするのが好きです。
おそらくpovo2.0は、そんな試行錯誤の好きな人が向いています。
専用アプリでは、データ使用量が表示されます。
自分の使用量を見て毎回楽しみながらプランを選べるなら、povoはおすすめ。
一方、トッピングの指定期間が終わるたび、再び選ぶのを面倒に感じる人は向いていないでしょう。
やはり諸費用の掛からないSIMカードがよい
あとpovo2.0の大きな特徴は、初期費用・解約料の掛からない点です。
楽天モバイルもそうでしたが、初期費用・解約料が無料ならお試しで気軽に契約できます。
その結果、気に入れば続ければ良いし、別のものを試したければ移れば良い。
足かせなく動けるのが、とても心地よいです。
諸経費が掛かると、自由に移れない
例えば契約事務手数料に3300円、プラン変更手数料に1,650円などその都度、料金が掛かると、良いプランが出ても移動するモチベーションがなかなか湧きません。
どんどん良いプランが出ている中で、諸経費の足かせはないほうが絶対に良いです。
まとめ
10年くらい格安SIMカードを使ってきた結果、一周して3大キャリアに戻ってきました。
回線の品質やサービス面では、3大キャリアが良いのはわかっています。
これまでは価格がネックで敬遠していましたが、2020年のdocomoのahamoを皮切りに3大キャリアも大容量の安いプランを出しています。
povo2.0が実際にどうなのかは、トッピングでデータを購入してみないとわからない部分はあります。
それでもこれからは、「3大キャリア+楽天モバイル」を中心にスマホの回線を考えていこうと思います。